子グマの目撃情報が相次ぐ 近くに親グマがいる可能性 「遭遇したら刺激せず山に帰して」兵庫・三田市が注意呼びかけ

　兵庫県三田市で子グマの目撃情報が相次いでいます。市は近くに親グマがいる可能性もあるとして、周辺住民やハイキングなどで山に入る人に注意を呼びかけています。

　この映像は三田市で目撃されたクマとみられる生き物を見かけた人が撮影したものです。

　市の農政整備課によりますと、５日午前１１時半ごろ、三田市福島の「県立有馬富士公園」の駐車場付近で、西側の山に向かって歩くクマ１頭が目撃されました。

　目撃者が撮影した写真からクマの可能性が高いと判断したということです。

　また１０日午前１０時半過ぎには、北西に２キロほど離れた三田市加茂の栗園でも、園の所有者がクマ１頭を目撃しました。

　いずれも体長５０センチ未満の子グマとみられています。

　「近くに親グマがいる可能性もある」として、市は公式ＬＩＮＥなどで市民に下記の注意を呼びかけています。

・ハイキングやキノコ狩りなどで山に入る際には、鈴やラジオなど音の出るものを身につけてほしい

・人里に出没する可能性もあるため、夕方から早朝の時間帯での外出には注意してほしい

・クマを誘き寄せることになる生ゴミを屋外に置かないようにしてほしい

　市の担当者は「これから冬にかけて、クマがエサを求めて活発になる時期です。遭遇したら刺激せずに山に帰してほしい」としています。