２歳長女への傷害致死罪などに問われた父親 逆転無罪 傷害、傷害致死、強制わいせつ致傷の全ての罪認めず 大阪高裁

　２歳の長女に暴行して死なせた罪などに問われ１審で懲役１２年の判決を受けていた父親に、２審の大阪高裁は逆転無罪を言い渡しました。

　今西貴大被告（３５）は２０１７年、当時の妻の連れ子だった長女（当時２歳）の頭に何らかの暴行を加え死亡させたとする傷害致死や、左足を骨折させたとする傷害、強制わいせつ致傷の罪に問われています。

　２０２１年大阪地裁は、傷害の罪は無罪としたものの、「脳内の損傷は外力がなければ生じず、暴行したのは被告しか考えられない」と懲役１２年の判決を言い渡し、弁護側と検察側の双方が控訴していました。

　その後今西被告は、親族らを監督者とする新たな制度で保釈を認められています。

　（今西被告）「（長女に）３つ（のケガが）あるから、虐待だって言われてるんですけど」、「事件にしてるのは検察で、僕は何もしてないです」

　２８日午前１０時半に始まった公判で大阪高裁は、傷害、傷害致死、強制わいせつ致傷の問われた全ての罪について、今西被告に無罪を言い渡しました。