青酸連続変死事件 筧千佐子死刑囚が死亡 病死か 大阪拘置所から救急搬送 前日夕食も通常通り

　京都、大阪、兵庫で起きた青酸化合物による連続変死事件で、男性４人に対する殺人の罪などで死刑が確定し大阪拘置所に収容されていた筧千佐子死刑囚（７８）は２６日、死亡が確認されたと拘置所が明らかにしました。

　大阪拘置所によりますと２６日午前６時半頃、巡回していた職員が座っている筧千佐子死刑囚を確認。

しかし午前７時３０分の起床時間のころになると、仰向けで職員の呼びかけにも応答がない状態となり、職員らが救命措置を講じた上で病院に救急搬送され、その後午前１０時に死亡が確認されました。

筧死刑囚は前日までは職員と会話し、夕食も通常通りだったということです。

死因は特定されていませんが、病死とみられます。

確定判決によりますと筧死刑囚は２０１２年３月～１３年１２月、遺産などを得るため当時の夫ら男性３人を青酸化合物で殺害。

０７年にも別の男性に青酸化合物を飲ませ殺害しようとしたと認定されています。

筧死刑囚側は京都地裁に再審請求を申し立てましたが棄却され、即時抗告し現在大阪高裁で審理中でした。