過去の大規模地震の履歴や範囲がひと目で 旧石器時代からの大規模地震のデータ公開へ 奈良文化財研究所

　過去の大地震の蓄積データが公開されます。

　奈良文化財研究所は、過去の発掘調査で検出した地震の痕跡を集めたデータを一般公開すると発表しました。

　全国で実施された１３万１０００件以上の発掘調査で見つかった旧石器時代から２０００年代にかけて起きた地震１６７０件の痕跡が掲載されていて、データを地図アプリなどで読み込むと、過去に起きた大規模地震の履歴や範囲がひと目で分かるように表示されるということです。

　すでに兵庫県では試験的にデータの活用が始まっていて、誰でも利用できるようになっているということで、奈良文化財研究所の主任研究員は、「地震の被害を減らすため自分の地域を知るきっかけになってくれれば」と話しています。