神戸山口組の組長宅で火災 車２台焼ける 敷地内から出てきた男が警察官に拳銃のようなもの突きつけ現行犯逮捕 神戸・北区

　１９日夜、神戸市北区の特定抗争指定暴力団・神戸山口組の井上邦雄組長の自宅で火事があり、車２台などが焼けました。無職の７５歳の男が公務執行妨害容疑で逮捕されていて、警察が火災との関連を調べています。

　１９日午後６時半すぎ、神戸市北区鈴蘭台東町の住宅に住む男性から、「家の周囲の何かが燃えている」と、消防に通報がありました。

　火は３０分ほどで消し止められましたが、車２台とフェンスや物置の一部が焼けました。けが人はいませんでした。

　この住宅は、特定抗争指定暴力団・神戸山口組の井上邦雄組長の自宅で、周辺で警戒に当たっていた兵庫県警の警察官が現場に向かったところ、敷地内から出て来た男と鉢合わせになりました。

　男が至近距離で拳銃のようなものを突き付けてきたため、警察官が公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕しました。

　男は静岡県浜松市の無職・鈴木正二容疑者（７５）で、警察の調べに対し「記憶が飛んで覚えていません」と、容疑を否認しているということです。

　警察は鈴木容疑者が井上組長の自宅敷地内から出て来たことから、火災に何らかの関係があるとみて捜査しています。