マンションの管理組合の口座から修繕積立金など４７００万円横領疑い 管理業務委託会社の元社員を逮捕 預金通帳を保管する立場

亥野宏一郎容疑者

　大阪市内にあるマンションの管理組合の口座から現金約４７００万円を横領したとして、大阪府警は２１日、管理業務の委託を受けた会社の元社員の６８歳の男を逮捕しました。

　業務上横領の疑いで逮捕されたのは、神戸市長田区の無職、亥野宏一郎容疑者（６８）です。警察の調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めているということです。

　亥野容疑者は、建物の管理を請け負う「ビケンテクノ」の課長だった２０２３年６月から１０月までの間で９回にわたり、担当していた大阪市中央区にあるマンションの管理組合の口座から、修繕積立金などあわせて約４７００万円を自分の口座に移し、横領した疑いがもたれています。

　警察によりますと、亥野容疑者は管理組合の預金通帳を預かり、保管する立場だったとみられています。

　ビケンテクノは２０２３年１１月に亥野容疑者を懲戒解雇し、亥野容疑者が１０以上の管理組合から合わせて約９億円を横領していた可能性があるとしていて、ＡＢＣの取材に対し、「このようなことが二度と起きないように管理強化を徹底し、再発防止策に取り組んでおります」とコメントしています。