「あなたの携帯から大量の迷惑メールが」 ７０代女性の現金１億円詐取 ”緊急通報ダイアル”に誘導 警察手帳の写真も見せられ･･･ 大阪

　大阪府警は２４日、府内に住む７０代の女性が現金１億円をだまし取られる特殊詐欺被害にあったと発表しました。

総務省の職員を名乗る人物からの電話がきっかけだったということです。

　大阪府警によりますと、去年１１月、女性に総務省の職員を名乗る女から電話があり、「携帯電話から大量の迷惑メールが送信されている。緊急通報ダイアルに電話してください」と言われたということです。

　指示に従い教えられた番号に電話をすると、渋谷警察署の警察官で『杉浦』と名乗る男が出ました。

　女性はこの男から「詐欺の犯人を逮捕したところ、あなた名義の通帳があった」「詐欺で得たお金があなたの口座に流れている疑いがある」と言われたということです。

　また、これ以降はＳＮＳでやり取りをするよう指示され、「守秘義務」を理由に他人に伝えることも禁じられました。

　ＳＮＳでのやり取りには検察を名乗る人物も登場するなどし、女性は身の潔白を示す必要があると言われ、指示された口座に１日１千万円ずつを１０日間、計１億円を振り込みました。

　その後男らと連絡が取れなくなり、渋谷署に電話をして詐欺だと気付いたということです。

　女性はＳＮＳで警察手帳などの写真が送られてきたことで、警察官だと信じたということです。

　また、大阪府警は府内居住の６０代の男性が、投資名目で現金約４９０万円と１億４６１０万円相当の暗号資産をだまし取られるＳＮＳ型投資詐欺被害に遭ったことも発表しています。

　大阪府警は詐欺被害が相次いでるとして、注意を呼びかけています。