危険!クマの好物クリやカキ 民家の庭の伐採依頼相次ぐ
ABS秋田放送 / 2024年5月29日 19時14分
県内でクマによる人への被害や目撃が相次ぐ中、鹿角市では、民家の庭に植えられたクマの餌となるクリやカキの伐採が進められています。
今年度スタートした伐採に対する補助金の効果もあり、鹿角市では今年、すでに去年1年間の4倍余りの依頼が寄せられています。
鹿角市尾去沢、軽井沢地区の住宅街です。
民家の敷地に植えられている、高さ約20メートルのクリの木。
この周辺では去年、クマの出没が確認されました。
このクリの木の近くには、小学校の集団登校の集合場所がありましたが、クマの出没を受けて、去年、別の場所に変更されました。
所有者の兎澤忠夫さんは、クマの餌になるクリを伐採することを決め、業者に依頼しました。
条件によって価格は変わりますが、民家の敷地での伐採は、概ね1本10万円以上かかります。
一人暮らしのお年寄りなど、費用が壁になって伐採に踏み切れないという人も多いそうです。
それでも、去年、クマの出没が相次いだことを受けて、依頼が急増しました。
田村修アナウンサー
「どのぐらい増えているんですか」
ランバージャック 小田島隆臣 社長
「去年の10倍以上はあると思います。切りに行った現場で熊棚(クマが木の上に居座ったあと)がある木とかは結構見ています。あと爪の痕とか」
クマを人里に寄せ付けないため、鹿角市は今年度、民家のクリやカキなどの伐採に1本5万円を上限として補助金を出しています。
去年1年間で20件だった伐採の依頼が、今年はすでに90件、400本近くに上っているそうです。
鹿角市は、伐採する場合は秋に実ができる前に進めて欲しいと呼びかけています。
今年も住宅地でのクマの目撃が各地で相次ぐ中、放置された状態のクリやカキの木の管理も重要性が増しています。
にかほ市、横手市も伐採に対する助成を行っているほか、クマが身を隠す藪の刈り払いも各地で進められています。
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