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【新事実】「人を襲う危険なクマ」見逃されてきた可能性も…警察官2人が襲われた山林で

ABS秋田放送 / 2024年5月30日 19時48分

今月18日、鹿角市の山林で男性の遺体を搬送しようとした警察官2人がクマに襲われた件で新たな事実が判明しました。ここ数年、事故が起きた山林ではタケノコ採りをしていた人がクマに襲われケガをしていたことが関係者への取材でわかりました。中にはクマに襲われケガをしたものの、警察に届け出なかったケースも存在していて「人を襲う危険なクマ」が見過ごされてきた可能性があります。

「ピコピコピコ」

被害のあった現場に近い山林からクマよけのアラーム音と時折、爆竹の音が聞こえてきました。

撮影を始めてから約1時間。ヤブの中から複数の男性を乗せた四輪駆動の軽自動車が出てきました。

十和田湖にほど近い鹿角市十和田大湯の山林では、15日に行方不明となった青森県の男性が18日に遺体で発見され、遺体を運び出そうとした警察官2人がクマに襲われけがをしました。

クマは現在も捕獲されておらず、県や鹿角市は「人を積極的に襲う危険なクマ」だとして、現場一帯を入山禁止にしています。

軽乗用車に乗っていた男性らがいたのは、警察官2人がクマに襲われてけがをした現場に通じる林道の入口付近です。

「やっぱりあそこは・・・」「何年も前からいたんだあそこ何回も見ているもの」

「3年、4年くらいになるか同じところでクマに遭っている」

警察官がクマに襲われた現場について男性らは、日常的にクマを目撃するだけでなく、クマに襲われケガをした人が過去にも複数存在していたと証言しました。

「結構やられているよ。クマに人がやられている。ケガして警察に届け出れば(山に)入れなくなるからって」

「おととしもやられているな顔やられてな」「前兆はあったな」

今回の被害が起きるまで「人を積極的に襲うクマ」が現われる前触れや危険性を感じなかったのか?現場の山林を管理しているという80代の男性を直撃しました。

管理人

「2個あるんですよあの近くにクマ穴が。やばいよと言ってみんなに教えているんだけども」「クマがいるということはタケノコもいい。おいしいタケノコがあるんだよ」

「(過去にクマが)リュックサックを取っていったとか話は聞いています。見てはいないけどもね」

男性は40年以上前からタケノコ採りに訪れた人から入山料を徴収して山を管理していました。

管理人

「5年前も同じ場所でひっかかれています。青森県の人ですけどね」

記者Q

その時はどのくらいのケガ?

管理人

「20何か所ひっかかれて自分で血をふき取ってうち帰ってね」

「2年前に同じ場所でやられています」

男性は「入山者には注意喚起したが通報しないこともあった」という趣旨の話をしていて、危険なクマの存在が共有されず見過ごされてきた可能性が浮かび上がってきました。

県は・持ち物を奪う・後をつけられたなど、積極的に人に接近するクマと遭遇した場合は、必ず市町村や警察に通報し情報を共有するよう呼びかけています。

また、立ち入りが禁止されている場所では、ラジオやクマよけの鈴などの対策では被害を防ぐことができないとして、絶対に立ち入らないよう強く注意を促しています。

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