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模索続く学校周辺のクマ対策 校長自らが撃退スプレーと大きな音がなる棒をもって巡回も…鹿角市尾去沢小学校

ABS秋田放送 / 2024年6月6日 19時42分

クマに人が襲われる被害や市街地での目撃が後を絶たない中、小中学校では児童・生徒をどう守るか、模索が続いています。鹿角市ではすべての小中学校にクマ撃退用スプレーなどの対策グッズが配られていて、尾去沢小学校はこれに加えて、今年度新たな対策を始めました。

鹿角市の尾去沢小学校は辺りに山林が広がっています。

敷地のすぐ近くまで草木が生い茂っていて、周辺では去年、クマの目撃が相次ぎました。

尾去沢小 中村聡校長

「ここ北坂って言うんですけども、ここを降りた斜面で(去年)クマが出たそうなんです。この斜面とかこの左手の奥はもうクマの生息域みたいな感じでなっているんじゃないかなと思います」

いつクマが学校に出没してもおかしくないような状況の中、今年度着任した中村聡校長は子どもたちの安全を守る取り組みに、より一層力を入れています。

中村校長が休み時間に行っているのは、校庭で遊ぶ子どもたちの見守りです。

手にしているのは、市の教育委員会から配られたクマ撃退用のスプレーと大きな音が鳴る誘導棒。

中村校長は校庭だけではなく、敷地の中を広く見て回り、クマなどの野生動物が近づいてこないよう、警戒しています。

尾去沢小学校 中村聡校長

「子どもたちが外で元気に仲良く遊んでほしいということが一番の願いです。ですので、外で元気に遊ぶために、安全に遊べるように自分ができることとしてやっています」

尾去沢小学校の学区内では去年、およそ50回クマが目撃されました。

通学路での目撃もあり、児童がクマの危険と隣り合わせになっているとも言えるような状況です。

被害を防ぐため、児童はクマよけの鈴をランドセルにつけているほか、中村校長もできる限り、登下校を見守るようにしています。

見通しをよくするため、学校の敷地内にある草や、やぶの刈り払いも定期的に行ってはいますが、“特効薬”と言えるような対策がないのも実情です。

尾去沢小学校 中村聡校長

「いまできることとしてまずみんなでやっていますけども、それが本当に効果があることなのか、まだちょっと微妙なところはあります。ですが、にみんなでできることを、どんどんやっていかなければならないなと思っています」

人の生活圏でのクマの目撃が今年も相次いでいる中、子どもたちの安全をいかに守っていくか。学校現場の模索が続いています。

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