記録的大雨から間もなく11か月 被害のあった秋田中央道路に「止水壁」設置へ
ABS秋田放送 / 2024年6月14日 18時51分
記録的な大雨の降り始めから、14日で11か月です。
当時、JR秋田駅の東側と西側を結ぶ秋田中央道路は、水に浸かって半月あまりにわたって通れない状況になり、通行規制が全面的に解除されるまでは3か月近くかかりました。
道路を管理する県は、今後の大雨に備えるため、新たな対策を検討しています。
秋田中央道路は、去年7月の大雨で、東側の出入口から泥水が流れ込み、通行止めになりました。
排水作業と泥の撤去が終わり、片側の一方通行ができるようになるまで17日かかり、通行の規制が全面的に解除されるまでには3か月近くかかっています。
復旧に時間がかかった理由は、道路以外の部分にもありました。
秋田地域振興局 建設部 鳴海勝哉 部長
「排水設備のほかには照明設備、それから非常用設備ということで、例えば非常用電話ですとか、あるいは消火栓とか、そういったものも被災を受けてしまった」
トンネルが設計された際は、非常事態に備える設備の高さまで浸水することは想定されていませんでした。
特に、排水ポンプや火災感知器などの復旧に時間を要していて、いまも交換が終わっていない設備もあります。
完全な復旧までには今年度いっぱいかかる見通しです。
県は今後も同じような大雨による災害が起きることを想定して、水が入り込むのを止める壁、「止水壁」をトンネルの出入口に設置することを決めました。
止水壁には、出入口の前の道路の一部がせり上がるタイプやシャッターのようなもので出入り口を覆うタイプなどがあり、県はこれらを参考にして設計を始めます。
出入口と避難口の合わせて5か所に止水壁を設置する方針です。
鳴海部長
「駅の東西を結ぶ連絡路でも当然あるわけなので、そういった面では一度被害があると、影響っていうのは非常に大きいものになりますので、そういった影響をないようにするためっていうことで、止水壁を検討している」
止水壁の工事は、早ければ今年度始まる予定で、県は来年度中の完成を目指しています。
記録的な大雨から11か月、被害を減らし、防ぐための取り組みが、いまも進められています。
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