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間もなく新紙幣発行!レジやATMはどうなる?個人商店は?秋田県内の対応を徹底取材

ABS秋田放送 / 2024年6月18日 19時44分

来月3日、20年ぶりに新しいデザインのお札、新紙幣が発行されます。

金融機関や小売店では、新紙幣に対応するレジやATMの改修が急ピッチで行われています。

県内のそれぞれの対応状況を取材しました。

来月新しく発行される紙幣は3種類です。

渋沢栄一の1万円札。

津田梅子の五千円札。

北里柴三郎の千円札。

新紙幣の発行が2週間後に迫る中、県内でも精算機や券売機の改修が進んでいます。

秋田市広面にある、24時間営業のスーパーです

イオンスタイル広面 臼井宏之 DX推進マネジャー

「機械は以前のものと変わらないんですけれども、ネットワークでプログラム更新をさせて頂いておりまして、もうこちら(レジ)見た目は変わらないんですけれども、すでに新札の対応を完了させていただいております」

イオン東北が運営するスーパーでは、コロナ禍以降、商品の読み取りは店員が行い、代金を自分で精算する「セミセルフレジ」が主流となりました。

新紙幣を認識するためのコンピューターのプログラム更新は遠隔操作で行われていて、東北6県で約1000台あるレジは、順次アップデートされています。

いとくでも現在、レジの改修を進めていて、来月12日までに作業を完了させる予定です。

グランマートなどを運営するタカヤナギでは、新紙幣が発行されてから、順次、更新作業入ります。

1台ずつ、読み取りを確認しながらチェックを進めて、来月中に全てのレジの改修を終えたい考えです。

最も早く、そして多くの新紙幣を扱うのが、金融機関です。

秋田銀行では、すでにATMの更新を終えました。

本店、支店をはじめ、ショッピングセンターなどに設置されているATM約340台が新紙幣に対応しています。

北都銀行もすでにATMを更新済みです。

全177台のATMで新紙幣が使用できます。

日本銀行によりますと、現行の紙幣が発行された前回20年前は、1年で約6割の紙幣が入れ換わりました。

ただ、秋田銀行、北都銀行ともに発行当日の来月3日に新紙幣を取り扱う店舗は限られるということで、いち早く手に入れたい!という方はご確認を。

多くの券売機を持つJR。

現金対応の券売機で、県内の主要駅にある全48台は3月までに対応を終えています。

JR東日本では、今月中に、首都圏も含めた管内の約4000台の作業を終える予定です。

車で出かける時にお世話になる方も多いと思います、コインパーキング。

こちらはオーナーからの要請で精算機を更新するケースが多くあります。

ただ、改修費用がかかるため、しばらくは新紙幣が使えないままにしておくオーナーもいるようです。

一方、飲食店は。

大仙市でラーメン店を営む、佐藤雅浩さん。

麺屋十郎兵衛は、豚骨ベースの塩ラーメンが一番人気です。

個人店のため、混雑時の手間や、金銭のトラブルを減らそうと、開店当初から券売機を導入しています。

ただ、個人の店には経費が重くのしかかります。

券売機は14年前の開店当初から使ってきたたため、3年前に発行された新しい500円硬貨の時にも対応を余儀なくされました。

加えて、国際情勢により小麦の価格が上がり、自家製麺が自慢の佐藤さんの店では、以前に比べて経費が2割かかり増しになりました。

それでも、この先の券売機の故障を考えて、メーカーからは部分の交換ではなく買い替えを勧められたそうです。

田村修アナウンサー

「1台これいくらかかるものなんですか?」

麺屋十郎兵衛 佐藤雅浩 店主

「次入るのは1万円札対応なので、 1台140万円です」

田村アナ

「えっ!」

佐藤店主

「そうなんですよ。券売機って結構するんです。いや~、正直言いまして、仕方ねぇなぁ~の方ですね」

田村アナ

「小さい額ではないですよね」

佐藤店主

「そうですね。減価償却も1回じゃ終わらないでしょうし、まぁここは覚悟を決めて、ラーメン売って頑張ります」

財務省が見込む新紙幣発行による経済効果は、少なくとも1兆円。

ただ、高額な改修費用に二の足を踏む事業者も多く、新紙幣への対応は発行した後もしばらく続きそうです。

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