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市街地へのクマ出没を想定し訓練 追い払い方や駆除の手順を確認 大館市

ABS秋田放送 / 2024年7月18日 18時38分

県内では18日もクマの出没が相次ぎ、能代市では人身被害、北秋田市では秋田北鷹高校前の市道で目撃されました。こうしたなか市街地にクマが出没したことを想定した屋外での訓練が初めて大館市で行われ、参加者が追い払い方や駆除するまでの手順を確認しあいました。

訓練には、警察、県、大館市、それに市と地元の猟友会でつくる大館市鳥獣被害対策実施隊が参加しました。

市街地に出没したクマへの対応を確認する屋外での訓練が、大館市で行われるのはこれが初めてです。体長1メートルほどのクマがたしろ保育園のすぐ近くで連日目撃されているという想定で行われました。

県警察本部のまとめによりますと、県内では、17日までに631件のクマの目撃情報が寄せられています。18日は北秋田市の秋田北鷹高校前の市道でも目撃されました。

市街地の見通しが悪い場所にクマが出た場合、見失いやすく、より一層の警戒が必要です。

住民はもちろん、対応にあたる人の安全を確保するためにも、クマの動きの監視と、それぞれの機関の連携・協力が欠かせません。

訓練では、茂みにとどまっているクマを猟銃で駆除する手順も確認しました。

市街地に出没したクマへの猟銃の使用は警察官の命令があった場合などを除き禁じられています。環境省は、次の国会で、これを条件付きで認める法改正を目指す方針ですが、成立するまではいまの対応が続くことになります。

いつ市街地に出没するかわからないクマ。参加者たちは1時間ほどかけて対応の手順を確認しあいました。

大館警察署 渡邉健介地域課長

「はじめての訓練ということで、改めて関係者とクマの対応の手順を1つずつ順番に確認しながら、クマの駆除まで行えたことは非常に有意義な機会であったなと感じました」

大館市 林政課 小棚木信晴課長

「今回の訓練で見えてきた課題も多くありましたので、情報共有しながらどういうやり方がいいのか話し合って備えていきたいと思っています」

県自然保護課 近藤麻実さん

「想定していないことが起きると事態の収束が遅くなることがありますので、ふだんからいろんなパターンを想定して備えておくことは非常に重要だと思います」

県は「人の生活圏にはクマがいるものと考えて警戒してほしい」と呼びかけていて、今後も市町村や警察が行う訓練や対策を支援していくことにしています。

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