広島への原爆投下から79年 秋田市でも追悼の集い
ABS秋田放送 / 2024年8月6日 18時9分
広島に原爆が落とされてから、6日で79年です。
岸田総理などが出席した式典では、この1年間で新たに死亡が確認された5079人を加えた、原爆死没者名簿が慰霊碑に納められました。
一方、秋田市でも遺族などが出席して、犠牲になった人を追悼する集いが開かれました。
今年で29回目となる追悼の集いには、遺族や関係者など約40人が参加しました。
被爆者の孫 佐藤耕さん
「私の祖父は、広島の暁部隊で被爆しました。幸い命だけは失われずに済みました。77歳で永眠した祖父でしたが、生前は子どもであった私には被爆したことについてはあまり語ってくれたことはありませんでした。今にして思えば、あまり思い出したくない記憶だったのかもしれません」
長崎にいた母親のおなかの中で被爆した、秋田県原爆被害者団体協議会の相川修会長。
「憲法で戦争を放棄した日本が、憲法改正で戦争のできる国に変わってしまうのではないかという心配が出てきた。全国の被爆者とともに反対し続けると同時に、核エネルギーを利用した原発も容認できない」と挨拶しました。
かつて県内に100人以上いた被爆者は、高齢化が進み、12人まで減っています。
平均年齢も88歳となり、戦争の記憶の継承が大きな課題となっています。
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