パリ五輪6位入賞鈴木優花選手 秋田で次回大会への意気込みを語る
ABS秋田放送 / 2024年9月9日 17時58分
パリオリンピック女子マラソンに出場した鈴木優花選手が地元大仙市で開かれた入賞報告会で、応援してくれた人たちに感謝を伝えました。報告会のあとは恩師とも時間を過ごし、陸上競技に励む県内の高校生に今後の目標も語りました。
大仙市にある「中仙市民会館ドンパル」(9月7日)。
鈴木優花選手の入賞報告会の会場には開館直後から地元の人たちやファンが詰めかけていました。
報告会が始まる30分ほど前、鈴木選手が会場に到着しました。
記者「おはようございます~」「地元の空気、いかがですか」
鈴木選手
「おはようございます」「とても気持ちいいですねやっぱり」
パリオリンピックで6位入賞を果たしたあと、先月末に大仙市に帰ってきた鈴木選手。
会場に入るとまずは一礼 ステージへと向かいました。
鈴木選手は初めてのオリンピックで終盤まで先頭集団に食らいつく粘り強い走りを見せました。2時間24分2秒でゴールし、自己ベストを7秒更新しています。
鈴木選手
「ここまで来るのには、自分の中でも、不安だったりとか、うまくいかないことも多くて、すごく気持ちが沈んでしまったりとか、そういうことも本当にたくさんあったんですけど、皆さんにたくさんたくさん、背中を押していただいたおかげで、ここまで来ることができました」
報告会では、鈴木選手の母校中仙小学校と中仙中学校に通う児童・生徒が鈴木選手に質問しました。
児童から鈴木選手
「レース前に食べるものは何ですか?」
鈴木選手
「はい、レース前はですね、勝負飯があって、1週間以内にウナギを食べます」
生徒
「レース中盤の走りや苦しい時に考えていることを教えてください」
鈴木選手
「苦しい時になったら今ここは一回苦しい時だけどこのリズムで押していったら、もうすぐ抜けるから、っていうふうに考えたり、あとはゴール後の、自分の喜んでいるシーンを思い浮かべたりして、最後まで絶対あきらめないぞっていう気持ちを維持して、走っています」
児童
「私はスポ少でミニバスをしていて、たまに調子が悪くなることがあります。鈴木優花さんは、調子が悪くなることがありますか、また、調子が悪くなったときはどうやって調子を取り戻していますか」
鈴木選手
「私も調子が悪くなることが結構あります。」「目の前の自分にできる練習ってのを、ちゃんと丁寧にやるっていう気持ちでやっていったら、意外と調子戻ってきたりするのでそういったところを大事にしてもいいんじゃなかなって思います」
多くの声援を背にオリンピックの大舞台で躍動し、県出身者としては初めてマラソンで入賞した鈴木選手。喜びや感動を地元の人たちと互いに分かち合う貴重な時間を過ごしました。
鈴木選手
「地元の皆さんに本当に応援してもらってたんだなっていうのを改めて感じて、とても温かい気持ちになりました。私の走りを見て、自分も頑張ろうかなっていう、子どもたちもたくさん増えてくれたらうれしいなって思います。」
秋田市では
報告会終了後、鈴木選手はある人に会うために高校陸上の県大会の会場、秋田市のソユースタジアムを訪れました。
大曲高校陸上部時代の監督、小澤裕子先生です。
小澤先生は鈴木選手が高校を卒業してからも活躍を温かく見守り続けてきました。
先生
「優花の走りを見て本当に感動して、泣いてました。レース前もレース後も、眠れずに2日間過ごしました」
記者Q「成長はどうか」
先生
「本当にうれしい!です」「優花は1人で、いつも1人で練習してました。すごく追い込める、追い込む、選手ですので、自制するのが大変でした」
先生「(練習)厳しかったよね?」鈴木選手「はい。厳しかったと思います。特に練習内容が非常に厳しかったっていう記憶は強かったですけど、今の私があるのはやっぱり高校の練習があったからだと思うので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。」
鈴木選手は、陸上競技に励む高校生たちを前に今後の目標を力強く語りました。
鈴木選手
「まずはパリオリンピックに向かうにあたって、私はずっと8位入賞という目標を掲げて、ここまでやってきました。自分では、思った以上の結果で、今回6位入賞することができました。なので、次はロサンゼルスオリンピックに向けて、これからスタートを切っていくんですけれども、ロサンゼルスオリンピックでは、入賞ではなくて、メダルを狙っていきたいなというふうに思っています」
4年後の大舞台に向かって再びスタートを切ります。
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