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【特集】パリ五輪でも話題「射撃」で国スポに臨む男性 職場の協力を得て目指すは優勝

ABS秋田放送 / 2024年9月26日 17時54分

国体から名称が変わった国民スポーツ大会・国スポが、来月いよいよ始まりますが、中には開会式より前に競技を行うものもいくつかあります。

そのひとつが、「射撃」です。

オリンピックの第一回大会から続く伝統競技で、今年のパリではまるで日常のような装いで銃を構える海外選手が話題にもなりましたね。

その射撃で、社会人の全国大会で頂点に立った経験があり、国スポでも種目別の優勝を狙う男性アスリートを取材しました。

国スポの射撃競技に県代表で出場する、髙橋駿平さん27歳です。

横手市の自宅から、週に2回ほど、由利本荘市にある射撃場に通い、技術を磨いています。

髙橋さんが挑んでいるのは、エアピストル。

10メートル先の的を撃ち抜く、射撃の国際種目の一つです。

横手市の運送会社で働きながら、アスリートとしてもサポートを受け、競技を続けています。

「いつもこの靴履く時も左足からって決めてるんですよ、実は。自然の流れになってるんですけど、左足を整えて次に右足やってっていう流れです。ルーティーン、秋田県でここまでやってる人は自分だけかもしれないですけど」

的を撃ち抜く正確さはもちろん、集中力をいかに持続するかが勝負の明暗を分ける、射撃競技。

今年のオリンピックでは、ある話題で注目が集まりました。

記者

「結構、装備品ってあるんですか?」

髙橋選手

「まずこれが眼鏡、で、えっと『無課金おじさん』っていたと思うんですけど、無課金おじさんはこれを着けずに、普通のレンズ付きの眼鏡ですね、を使っている」

眼鏡や帽子をしっかりと買いそろえ、一般的な射撃の装備で的を狙う髙橋さん。

エアピストル種目は的ひとつに対して10発の弾を打ちます。

これを6回、あわせて60発を決められた時間内に打ち切り、合計得点を競います。

「ここの内側二重線あるんですけども、ここの外側に触れていれば10点」

「いまのやつだと1234、5発10点入って95点」

「このままいけば上位入賞は確実だろうという形だと思っています」

髙橋さんは、9点より外に当てることはほとんどありません。

この春には、自己ベストとなる600満点中576点をマークしました。

髙橋選手

「本当に握りの強さは触れるだけ、触ってるだけっていう状態にして、引き金をこの状態のまま引き切るっていうのを意識しています。ここがいまの自分の課題でもあるので、ここが良ければ安定した打ち方っていう状況なんで、これをいま国スポで100パーセント出せるように」

射撃選手の父の影響で、小学校低学年の頃に競技を始めたという髙橋さん。

去年は社会人の全国大会で初めて頂点に立ちました。

勢いそのままに国スポに臨みます。

練習時間を確保し、技術の向上に専念できる背景には、勤務先のサポートが大きいといいます。

入社して6年。

普段は事務所の中にいて、各営業所から寄せられた配送の問題点の改善や会社の経営課題の解決に取り組んでいます。

この日は営業所の駐車場の整備について、工務店との打ち合わせでした。

競技の話題をきっかけに話が弾むことも多いといいます。

「まぁお忙しそうで」

髙橋選手

「仕事の方はそうでもないです正直」

髙橋選手

「大会期間中とかでも電話とかは繋がりますので」

「私の電話のせいで成績下がったとか言わないでくださいね、電話かけるかもしれないので」

髙橋選手

「あー、大丈夫です、社内では話すかもしれないですけど」

荒田千代子 業務課長

「射撃って言葉を聞いたときは、ピストルなのでちょっと危ない感じの怖い感じの人が入ってくるのかなと思ったんですけど、すごくさわやかな好青年だったので」

佐々木さとみさん

「有言実行すると彼言ってましたので、ナンバーワンですっていうと多分ナンバーワン取ってくると思います」

記者

「だ、そうですが」

髙橋選手

「はい、あの、頑張ります」

佐々木さん

「目標は高く、ですよね、目標は高く」

髙橋選手

「こうやっていつもスパルタなんです」

髙橋さんの入社をきっかけに、会社や地域の体育館を使った射撃の体験会も企画されました。

現役アスリートから直接手ほどきを受けられると、従業員のほか、地域の人にも好評だといいます。

部下 高橋廉さん

「ゲームセンターとかにあるようなガンシューティングとはまったく違って、本当の本格的なライフル射撃という、実際に体験してみないとわからないような、大変ではあるんですけど、それよりやっぱり楽しい競技だなっていうふうには感じました」

企業のアスリート支援で採用された人の中には、日頃の業務が忙しくなったり、競技にかかる費用の負担が大きくなったりして、両立を諦めてしまうケースもあるといいます。

しかし、髙橋さんの場合は職場が大きな支えになっています。

髙橋選手

「去年かな、東北総体で銃が壊れてしまった時にも、会社に相談したら『じゃあ半分負担するよ』という話もありましたので、そういった意味でも、金銭面もそうですし、今回大会行くにあたっても気兼ねなく行っておいでと、頑張ってねというふうに言ってくれる人たちも多いので、すごく親身になってくれる会社だなっていうふうに思って」

国内はもちろん、海外の大会への挑戦も見据えている、髙橋さん。

会社の後押しを結果に変えて、ふるさとに恩返ししたいと話します。

髙橋選手

「一位、優勝、そこは狙っていきたいなと思っています。要は秋田県にポイントを少しでも加算させていければなと思っているところが正直なところで、もしもっていうとあれだな、まだAP(エアピストル)国スポで優勝したことがないというところなので、自分の自身最高の順位、そこを目指していくのがいまの目標かなというふうに思ってます」

応援を背に射撃の腕を磨き続ける髙橋駿平さん。

国スポ、そして今後の活躍にも注目です。

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