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慢性的な赤字の改善へ…秋田内陸線 インバウンド収入増を目指す考え 秋田県

ABS秋田放送 / 2024年10月2日 18時15分

県は、慢性的に赤字になっている秋田内陸線について、外国人観光客の呼び込みを強化し、一人当たりの消費額を増やして増収を目指す方針を示しました。

沿線地域での自然体験型のツアーなども企画し、内陸線の利用者数の底上げにつなげたい考えです。

県の方針は、県議会の締めくくりの質疑を行う総括審査で示されました。

観光文化スポーツ部 石黒道人 部長

「(秋田内陸線の)インバウンド収入を増やして、その部分でまたさらに地域全体で長く持たせるようにしていこうということを考えています。インバウンド収入を増やすと言うと、お客さんを増やすっていうのもひとつあるんですけど、一方でお客さんひとりひとりからもらえる収入を増やそうと」

第三セクターが運行する秋田内陸線をめぐっては、運営費を補助している県と沿線の市などの財政負担を減らそうと、県は国の新たな交付金を活用する方針を示しています。

ただ、交付金は受けられたとしても、来年度からの10年が目安で、その後の方針は示されていません。

慢性的な赤字を改善することが課題となっている内陸線。

県は主に外国人観光客向けのサービスを増やして増収につなげたい考えです。

石黒部長

「インバウンドたくさん毎年3万人とか来てますけど、大半の方が仙北市の角館駅から松葉駅までの区間を乗るだけなんですね。すると運賃収入が480円なんですよ。これをぜひ1000円とか2000円に上げていく、そういったことをするためには、例えば一般の車両ではなくて少しゴージャスで快適な貸し切り車両の方にお客さんを移していくとか、あるいはそこでいろんな物販をやって消費を拡大するとか、そういった形で収入を増やしていくことがひとつ大事だと思います」

県は、周辺地域での自然体験型のツアーなども企画し、内陸線の利用者数の底上げにつなげたい考えです。

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