【衆院選2024】候補者を追う・秋田2区 三つどもえの選挙戦
ABS秋田放送 / 2024年10月22日 18時10分
期日前投票をした人もいますが、27日の投票日に向け、各候補者は連日支持を訴えています。
候補者を追う。
22日は、三つどもえの選挙戦になっている、秋田2区です。
秋田2区には、自民党の新人・福原淳嗣氏56歳と、立憲民主党の前の議員・緑川貴士氏39歳、共産党の新人・山内梅良氏76歳の3人が立候補しています。
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選挙戦5日目。
自民党の新人・福原氏は、選挙区の中で2番目に有権者が多い能代市に入りました。
市街地では、選挙カーを降り、有権者に走り寄って支持を呼びかけました。
福原淳嗣 候補
「林業成長産業化、エネルギー産業、そして農業、漁業、あらゆる面で日本を支えていく能代をつくっていくためにも、戦後、経済大国2位まで導いた自民党の実行力が求められます」
初めての国政選挙に挑む福原氏を、地元の県議会議員や市議会議員が後押しします。
昼食をとるために立ち寄ったのは、齊藤滋宣能代市長の自宅です。
2人は、衆議院議員を長く務めた、故・野呂田芳成氏の秘書を共に務めていました。
齊藤市長の妻・正子さんも、野呂田氏の事務所でかつて一緒に働いていました。
陣営の結束を固め、組織力で挑む選挙戦。
商店街でマイクを握った福原氏は、政治とカネの問題を、自民党が自らの手で払しょくできるかが問われている選挙だと訴えました。
福原淳嗣 候補
「いま自民党が進めなければならないのは、私たち国民の納得、私たち国民との共感であります。そうした自民党を作り出すためにも、私たち秋田が地方がまとまってその声を自民党にぶつけていかなければならない」
前回、立憲民主党に議席を奪われた秋田2区。
8月まで市長を務めた大館市はもちろん、それ以外の地域での支持拡大が、勝負のカギを握ります。
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立憲民主党の緑川氏は、選挙期間中、毎日、朝と夕方、道路沿いで行きかう車や人へ手を振っています。
15の市町村からなる広い選挙区で、少しでも多くの有権者に自分のことを知ってもらおうと、約2時間にわたって街頭に立ち続けました。
中学生の時から陸上競技に打ち込んできたという緑川氏は、衆院選に初めて出馬した10年前から“走る選挙戦”を貫いてきました。
党本部の応援は受けず、草の根の活動を続けています。
「政権交代こそが最大の政治改革である」と訴えていて、政治とカネの問題をめぐっては、政治資金規正法をもう一度改正するべきだと主張。
中小企業で働く人たちの賃上げの実現も訴えています。
緑川貴士 候補
「物価上昇にしっかりと賃金が追いついていません。実質賃金がマイナスという状況がいまなお続いている中では、低所得の方だけじゃなくて、中間層の方を含めたしっかりとした家計負担の軽減が必要であります。中間層までを含めたこのご負担をいただいている消費税について、半額相当分をお支払いしていただいている税金、所得税から差し引きます」
少子高齢化の克服に向けては、子育て世帯の経済的負担の軽減や育休制度の拡充などを掲げています。
緑川貴士 候補
「少しでも少子化のスピードを緩めるためには、子育て世帯の方々がしっかりと安心して子どもを生み育てることができなければならないです。そこの負担軽減も必要ですし、いま働いている方々の、この仕事と家庭の両立もしっかり支援をしていくということ」
前回3年前の衆院選で初めて獲得した小選挙区での議席を守るべく、支持を訴えます。
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山内梅良 候補
「政治腐敗をどの党が一番解決をし、そして皆さんに一番信頼をされ、安心してもらえるか。それは日本共産党以外にないのではないでしょうか」
共産党の新人・山内氏は、かつて、旧雄和町の町議会議員や県議会議員を務めました。
衆院選には秋田1区から出馬して以来、10年ぶりの挑戦です。
党の主張を少しでも多くの有権者に理解してもらうため、山内氏は精力的に街頭演説を重ねています。
取材した日も、午前中だけで4回、演説の時間を設けました。
山内梅良 候補
「皆さんの税金を山分けするあの政党助成金です。調べてみましたら、320億円ほどを毎年政党が山分けするんです。これでどうして皆さんのためになる仕事ができるでしょうか。これを禁止しようって言って1円も受け取っていないのも日本共産党だけです」
自他ともに認める“演説好き”だという山内氏。
地域の特性や背景にも気を配ります。
観光地の温泉街では。
「米づくり農家は時給たったの10円。これじゃあ大湯に来るどころか秋田市の農家の方たちは土崎までも行けない」
市の中心部にある商店街では。
「物価高をどうするか。これも本当に大事な問題です。ひとつは、消費税をまずは5パーセントに戻す」
政治とカネの問題を厳しく追及しながら、農林水産業の振興や、物価高に見合った賃上げの実現などを訴えています。
山内梅良 候補
「地方創生というならば、“軍事費”を増やす分をやっぱり地方にね、しっかりと、例えば農林大学、 林業大学をこの県北に作るとかっていうことを私はやりたいと思っています」
ABSテレビでは開票速報を27日日曜日の午後7時58分から特別番組で放送するほか、ABSあきたアプリでもお伝えします。
翌日28日の朝、ZIPでも7時40分ごろから開票結果を詳しくお伝えします。
このほか、秋田放送は選挙により関心をもってもらおうと衆議院選挙に関するニュースの特集ページを設けました。
そして日本テレビのzero選挙の特設ページには候補者アンケートや簡単なアンケートに答えると自分の考え方を診断してくれるコーナーも設けていますので、投票の参考にすることができます
また、日テレNEWS NNNのYouTubeで25日(金)まで「投票誰にする会議~みんなの声でつくる衆議院選挙2024~」と題して平日の20時~21時に投票の参考になる情報を生配信します
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