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ありがとうナガマツペア 最後の一日に密着 涙と笑顔のラストゲーム

ABS秋田放送 / 2024年11月14日 17時49分

10日日曜日、バドミントンS/Jリーグ秋田大会に、北都銀行・永原和可那選手と松本麻佑選手のナガマツペアが出場しました。

ペア結成から11年。

2人が共に同じコートに立つのは、この日が最後でした。

秋田で成長し、世界へ羽ばたいたナガマツペア、最後の1日を取材しました。

10日日曜日。

今シーズンで現役を引退する、永原和可那選手。

廣田裕司アナウンサー

「どんな朝でした?」

永原和可那選手

「どんな、いつも通りでした」

廣田アナ

「がんばってください」

永原選手

「はい、がんばります」

この日で北都銀行を離れる、松本麻佑選手。

廣田アナ

「秋田ラストデイ?」

松本麻佑選手

「はい、全然実感ないですけど、まだ。これから気合い入れるんで、ふふふ」

廣田アナ

「がんばって」

松本選手

「ありがとうございます」

永原・松本のナガマツペア、最後の舞台となるS/Jリーグ秋田大会の日を迎えました。

高校卒業後の2014年、共に北都銀行に入り、ペアを組み始めた2人は、結成11年目で出場したパリ五輪のあと、ペア解消を発表。

この日2人で臨む最後の試合前も、会場でこれまでの応援への感謝を伝えてまわりました。

大仙市から

「彼女がた、秋田県の人ではないんだけれども、ようやく秋田さなじんできて、みんなが応援してくれたので、さらに上にいってもらいたいな~と思って感じていたので」

秋田市から

「最後ということで、残念ですれけど、もうのびのびと自分たちの2人のチカラを精一杯出してがんばってもらいたいと思います」

「がんばれ~!がんばれ~!北都!」

実況:廣田アナ

「さぁ、ラストマッチへ。永原和可那がまずコートに姿を現しました。そしていま松本麻佑、2人で臨む最後の試合に向けてコートに入ります」

「絶対勝つぞ~!」

団体戦の第1ダブルスで登場した、ナガマツペア。

1ゲーム目は、身長177センチ・松本の高さが光ります。

「さぁ、相手が崩れた松本、ドロップ落とした、崩れている、松本スマッシュ~!見事な攻撃の組み立てでした」

「奥から永原。今度はドロップ落とした。もう一度奥から。今度は松本~!最強の防波堤・松本、前衛で高さを見せます」

中盤の6連続ポイントで一気に突き放したナガマツペア。

「さぁ、ゲームポイント。前に落とした永原。今度は後ろから松本。相手を前に出してここで松本。今度は前で永原。さぁ、このアタックは決まりました!2人で崩して、第1ゲームの最後のポイントをとりました、ナガマツ。最後は松本ストレートのスマッシュ」

2ゲーム目は永原が見せました。

「さぁ、攻撃の形を作っていきたい。永原打っていく~!」

「今度は松本ストレート。永原~!相手の隙を見逃しませんでした、永原」

最後まで、攻めの姿勢を貫いたナガマツペア。

永原選手

「とにかくお互い声をかけあって、自分たちのいいパフォーマンスを出し切れるように、常に2人で声かけあって、笑顔で試合もできて、すごく楽しめた試合だったなと思います」

松本選手

「自分たちのいままで残してきた結果というのは、一生消えることないでしょうし、必ず財産になってくると思うので。約11年、この人生を、貴重な人生を一緒に歩めて良かったな」

実況

「ここも永原。松本高さを出した!」

「相手を崩してそこに打ち込みました!」

「永原松本、11年の歩みのマッチポイント」

「最後は相手のミス、21対12。永原松本ペア、勝利を収めました」

松本選手

「私は今日で秋田を離れることにはなるんですけど、皆様の前にしっかりとナガマツの姿を焼き付けられたかなと思っているので、今日はこのコートに立てて、本当にうれしかったです。今日一日、本当に幸せな時間でした。今日は応援ありがとうございました」

永原選手

「本当に苦しいことだったり、辛いことも多かったんですけども、その度に県民のみなさんからの声援で、私たちはここまで続けてくることができました。本当に皆さんには感謝の思いでいっぱいです。本当に幸せな時間を今日は作ってくださり、ありがとうございました」

当初は3年前の東京五輪のあとにペア解消を考えていた2人。

それでも、秋田県民の温かさ・応援が、もう一度戦い続ける原動力になりました。

世界ランキング1位、2度のオリンピック出場、それに、世界選手権の連覇、数々の偉業を成し遂げてきた、ナガマツペア。

秋田へ、最後の恩返しが、終わりました。

新たなペアで競技を続ける松本選手。

廣田アナ

「思い残すことは?」

松本選手

「ひとまずないかなって感じです」

廣田アナ

「次のステージもがんばってください」

引退後は、海外で語学を磨きたいという永原選手。

廣田アナ

「やりきりました?」

永原選手

「やりきりました。最高です」

2人は、選んだ別々の道を、これからも、ひたむきに歩み続けます。

なお、松本麻佑選手はかつて北都銀行でプレーした選手が監督を務めているという縁で、新たに首都圏で整骨院などを運営する「ほねごり」グループの実業団チームに所属しました。

そして国際大会には今回のS/Jリーグでも対戦した岐阜ブルヴィックの福島選手とフクマツペアで出場していきます。

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