【特集】花園に出場したもう1人の秋田のラガーマン 経験を糧に次のステージへ
ABS秋田放送 / 2025年1月22日 14時2分
特集です。高校ラガーマンの憧れの舞台と言えば、全国大会の会場となっている大阪・花園ラグビー場です。
県代表として年末年始の全国大会に出場した秋田工業の選手のほかに、花園のフィールドに立った選手が大館桂桜高校にいます。
「もう一つの花園」とも呼ばれる特別な試合でプレーした喜びを取材しました。
今月18日。
「寒いのはしょうがない。寒いのはしょうがない。せーの、123456678910」
午前9時で氷点下9度と厳しい寒さの中、
選手6人で練習に臨むのが大館桂桜と大館鳳鳴ラグビー部の合同チームです。
すでに1・2年生主体のメンバーになっている中、唯一3年生で練習に参加しているのが開始10分で半袖になった澤田琉唯選手。
今月5日、舞台は全国大会の決勝と同じ花園ラグビー場・第1グラウンド。全国から選抜されたメンバーによる東西交流戦で澤田選手は赤・東軍の背番号1をつけ先発出場しました。
この交流戦は人数が揃わず単独チームを組めない全国のラグビー部の中から選抜された選手たちでチームが構成されました。
相手にぶつかり身体を張り続けるプロップとして出場した澤田選手。
夢のフィールドで前半の30分間走り続けました。
澤田琉唯選手
「プレーする前はワクワクしてたが、立ったらものすごく緊張してプレッシャーにやられそうだったが、始まってしまえばけっこう緊張もあったけど楽しんでました。」
花園で輝きを放ったのは体重110キロの大きな体を生かせるというスクラム。
「バインド・セット」
花園の舞台でもスクラムでプレッシャーをかけ相手の反則を誘いました。
澤田琉唯選手
「前日スクラムで失敗ばかりしてて、けっこうみんなに迷惑かけてた。ここでいいプレーができてすごく嬉しかった」「チームになれたなぁってうれしかったです」
中学まではバスケットボール部で高校から楕円球にトライした澤田選手。
体格の良さだけでなくバスケットボールで培ったボールハンドリングもラグビーに生かされています。
高校卒業後も関東の強豪・山梨学院大学で競技を続けることを決めた澤田選手。高校から始めたラグビーを次のステージでも続けることを、指導してきた石木田毅志監督も喜んでいます。
石木田毅志監督
「もちろんラグビーうまくなってくれるのも大事なんですけども、人間として成長してくれる、また新しいところでチャレンジしてくれるという生徒が増えるというのはほんとにうれしいことです」
そして、澤田選手は自身のがんばりが次世代につながることも期待しています。
澤田琉唯選手
「この大館桂桜も元々すごく人数いたんですけど、今は人数少ないですけど僕ががんばって活躍して桂桜高校にも鳳鳴高校にもたくさん部員が入ってくれればうれしいなって思います」
夢舞台・花園での経験を胸に。春からは大学ラグビーでの新たな挑戦が始まります。
「相手に思い切りタックルするという日常で体験できないこともラグビーの楽しさ」と澤田選手は話していました。そして「仲間の大切さ」もラグビーの魅力ということですので、大学での新たな仲間との新たなトライ、応援しています。
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