米仏トルコの首脳が衝突、NATO会議に暗雲

AFPBB News / 2019年12月4日 3時57分

英首都ロンドンにある米国大使公邸「ウィンフィールド・ハウス」で会談に臨む、ドナルド・トランプ米大統領(右)とエマニュエル・マクロン仏大統領(2019年12月3日撮影)。(c)ludovic MARIN / POOL / AFP

【AFP=時事】(更新、写真追加)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は3日、フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が北大西洋条約機構(NATO)を「脳死」と評したことについて、非常に侮辱的だと批判した。一方のマクロン氏は自身の発言を固持し、批判の矛先をトルコに向けた。


 3か国の対立は、NATO創設70周年に合わせてロンドンで開催される首脳会議に影を落としており、ロシアと中国に対抗して結束を示す狙いが阻まれる恐れが出ている。


 マクロン氏は、NATO戦略の見直しを迫ることで首脳会議の議題刷新を試みていたが、トランプ氏はこれに厳しく反論。イエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)NATO事務総長との共同記者会見で、マクロン氏の発言について「とても侮辱的だと思う」「主に(加盟)28か国に対し、とてもとても意地の悪い発言だ」と指摘した。


 トランプ氏はまた、加盟各国が防衛費を大幅に増額したのは自身の圧力があったおかげだと自賛。フランスが他の加盟国と「絶交する」のを目の当たりにすることもあり得ると警告し、「フランス以上にNATOを必要としている国はない」とも述べた。


 トランプ氏はその後、マクロン氏との共同会見では語調をやわらげたが、一方のマクロン氏は自身の発言を弁護。さらに、トルコがシリアの過激派と協働していると批判し、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領との難しい会談に向けた下地作りをした。


 マクロン氏はトランプ氏との会談の直前、「私の発言は、多くの人からの反応を生んだ。私はこれを固持する」と言明。続けて、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に対する掃討作戦を支援したクルド人武装勢力をトルコが攻撃したことに触れ、「われわれが言及した通り、共通の敵はテロ組織だ。残念ながら、われわれはテロについて同じ定義を共有していない」と述べ、「トルコが戦っているのは、われわれと共に戦う人々、われわれと団結してISIS(ISの別称)と戦った人々だ。さらに、トルコは時にISIS支持者らと協働している」と批判した。

【翻訳編集】AFPBB News

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