新型ウイルスの高齢患者乗せた救急車に若者が投石 スペイン

AFPBB News / 2020年3月26日 23時13分

スペイン・サンセバスチャンの病院に到着した救急車(2020年3月25日撮影、資料写真)。(c)ANDER GILLENEA / AFP

【AFP=時事】(写真追加)スペイン南部アンダルシア(Andalusia)自治州で、新型コロナウイルスに感染した高齢患者計28人を乗せた救急車の車列が居住施設に向かっていたところ、若者の集団が石を投げつけるなどして走行を妨げようとする事件があった。警察が25日、明らかにした。


 スペインでは、新型ウイルスによる死者数が中国を抜いて3434人に増加。とりわけ高齢者が重症化のリスクにさらされている。


 警察によると、事件があったのは24日午後。ジブラルタル(Gibraltar)に接するカディス(Cadiz)県ラリネアデラコンセプシオン(La Linea de la Concepcion、以下ラリネア)に救急車の車列が入ろうとした際に発生した。


 若者たちは救急車に向かって石を投げつけ、侮辱的な言葉を叫んだ。さらに、道路の真ん中に車を止めて救急車の行く手を阻もうとしたという。これにより、32歳と25歳の男2人が逮捕された。


 警察筋によると、高齢者らはマラガ(Malaga)県に近いアルカラデルバジェ(Alcala del Valle)の介護施設に入居していたが、同施設で「消毒が行われている」ため、治療を受けることができるラリネアの代用施設に搬送されていた。


 また、この代用施設の外に「若者を中心に」50人近くが並び、警察や搬送に関わった人を脅迫、侮辱し、より多くの高齢患者を運び込むのならばさらなる抗議を行うと警告したという。


 同日夜には若者たちが周辺の建物の屋上から「可燃物」などを投げ、騒ぎは激化したという。


 貧しく失業率の高いラリネアは、麻薬取引やたばこ密輸の温床となっていることで知られている。


 警察筋は「たばこやハシシの密輸などの違法行為に関わる人が何もできず、正当な理由なしに外出することもできないため、市内には緊張した空気が漂っている」と述べた。

【翻訳編集】AFPBB News

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