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6世紀建造、古代ペルシャの「クテシフォンのアーチ」修復へ イラク

AFPBB News / 2021年11月25日 21時5分

イラク中部マダイン近郊にあるササン朝ペルシャ時代の遺跡「クテシフォンのアーチ」(2021年11月24日撮影)。(c)Sabah ARAR / AFP

【AFP=時事】イラク政府は24日、1400年の歴史を持つ世界最大のれんが製アーチ状建造物「クテシフォンのアーチ(Arch of Ctesiphon)」の修復作業が行われていると発表した。


 6世紀に建造されたアーチは、古代ペルシャ帝国の首都だったクテシフォンに現存する最後の建造物で、ペルシャ語では「ターク・イ・キスラ(Taq-i Kisra)」と呼ばれる。クテシフォン遺跡は首都バグダッドから南に30キロの場所に位置する。


 大雨に伴う湿気が原因で一部が崩落し、2013年に修復が行われたが、昨年の豪雨の影響で新たにれんがが落下する被害が出ていた。


 米ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania)の考古学チームと共同で修復に当たっている保存学の専門家デービッド・ミッチェルモア(David Michelmore)氏によると、3月から進めてきた「緊急」作業の第1段階は来月完了する。


「今回崩落したのはササン朝に建造された部分ではなく、近年修復された箇所だ」とミッチェルモア氏はAFPに語った。「2013~14年に大規模な修復が行われたが、恐らくその全てを撤去して修復し直す必要がある」


 クテシフォンのアーチは、ササン朝ペルシャがビザンチン帝国と長期にわたり戦争をしていた540年に、宮殿の一部として建造が始まった。高さ37メートル、幅48メートルで、れんが造りのアーチ状建造物としては世界最大。


 ハッサン・ナディム(Hassan Nazim)文化・観光遺跡相は今回の修復作業について、遺跡がチグリス川(Tigris River)に近く、地下水浸入の危険にさらされているため、その補強が目的だと説明した。


 考古遺産庁のライス・マジド・フセイン(Laith Majid Hussein)長官は、第1段階の修復費は、「紛争地における文化財保護のための国際同盟(ALIPH)」からの支援金70万ドル(約8000万円)を充てたと述べた。


 前回の修復は重量のあるセメントを用いるなど「数々の過ち」があったと、同長官は指摘。第2段階では構造を強化し崩落を防ぐ「全面的な修復」が必要だとしている。

【翻訳編集】AFPBB News

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