環境活動家、プライベートジェットにオレンジ塗料吹き付け 英

英ロンドン・スタンステッド空港に駐機したプライベートジェットにオレンジ色の塗料を吹き付けた環境活動家。環境団体「ジャスト・ストップ・オイル」提供（2024年6月20日撮影）。(c) AFP PHOTO / JUST STOP OIL

【AFP＝時事】英ロンドンで20日、気候変動対策を求める環境活動家2人がスタンステッド空港（London Stansted Airport）に侵入し、プライベートジェットにオレンジ色の塗料を吹き付けた。警察は器物損壊と国家インフラに対する妨害行為の疑いで、22歳と28歳の女2人を逮捕したと発表した。


　環境団体「ジャスト・ストップ・オイル（Just Stop Oil）」は声明を発表し、逮捕されたのはジェニファー・コワルスキー容疑者（28）とコール・マクドナルド容疑者（22）だと身元を明らかにした。2人は消火器を使って、プライベートジェット2機にオレンジ色の塗料を吹き付けたとしている。


　同団体の活動家は前日にも、英イングランド南西部にある古代遺跡「ストーンヘンジ（Stonehenge）」にオレンジ色の塗料のようなものを吹き付けた。

　声明によれば、同団体は次期政権に対して2030年までに化石燃料の使用を段階的に廃止すると条約に署名するよう求めている。


　ジャスト・ストップ・オイルは、英国ツアー中の米歌手テイラー・スウィフト（Taylor Swift）さんのプライベートジェットが、抗議行動の「ほんの数時間前」に同空港に着陸していたと主張した。スウィフトさんはプライベートジェットの使用で批判を浴びている。


　だが、エセックス州警察は、スウィフトさんのプライベートジェットは当時、同空港になかったとしている。

【翻訳編集】AFPBB News