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北欧3か国、北極圏「軍事輸送回廊」の設置へ

AFPBB News / 2024年6月21日 18時19分

ノルウェー・ボドの同国軍作戦本部を訪問し、共同会見するヨーナス・ガール・ストーレ首相(中央)、スウェーデンのウルフ・クリステション首相(右)、フィンランドのアレクサンデル・ストゥブ大統領(2024年6月20日撮影)。(c)Jan Langhaug / NTB / AFP

【AFP=時事】ロシアとの緊張が高まっている北欧3か国は20日、フィンランドに人員や装備を輸送するための北極圏「軍事輸送回廊」を設置することで合意した。


 ノルウェーのヨーナス・ガール・ストーレ(Jonas Gahr Store)首相が、スウェーデンのウルフ・クリステション(Ulf Kristersson)首相、フィンランドのアレクサンデル・ストゥブ(Alexander Stubb)大統領との会談後、「重要な一里塚」として発表した。


 ロシアは近年、北極圏における軍事的プレゼンスを高めている。フィンランドとスウェーデンは、2022年にロシアが開始したウクライナ侵攻でいっそう高まった地域安全保障への懸念を理由に数十年にわたる軍事的非同盟のスタンスを解消。フィンランドは昨年4月、スウェーデンは今年3月に北大西洋条約機構(NATO)に加盟した。




 ストーレ氏は「われわれは今日、ノルウェー北部、スウェーデン北部、フィンランド北部を通る軍事輸送回廊を設置することに合意した」と発表。「ノルウェーの港からスウェーデン経由でフィンランドへ、人員や物資を迅速に移動させることができるようになる」と説明した。


 北極圏は地球温暖化による氷の融解で、重要な航路や資源の確保が見通せるようになったことから近年、地政学的重要性を増している。


 NATOは今年3月、4か月間にわたる過去最大規模の軍事演習「ステッドファスト・ディフェンダー(Steadfast Defender)」を実施。その一環として北極圏演習を行った。


 またロシアもウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の下、北極圏での戦力を増強している。北極圏はロシア海軍最大の北方艦隊の本拠地で、核弾頭を搭載した多数の潜水艦が配備されている。

【翻訳編集】AFPBB News

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