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英国で最も裕福な一家に禁錮刑、従業員を搾取 スイス

AFPBB News / 2024年6月22日 13時24分

スイス・ジュネーブで公判初日に出廷したアジャイ・ヒンドゥジア被告(右から2人目)と妻のナムラタ被告(左、2024年1月15日撮影)。(c)GABRIEL MONNET / AFP

【AFP=時事】スイス・ジュネーブの裁判所は21日、スイス国籍を持つインド系のヒンドゥジア(Hinduja)家の4人に対し、ジュネーブの邸宅でインド人従業員を搾取していたとして禁錮刑を言い渡した。


 高級日曜紙サンデー・タイムズによれば、ヒンドゥジア家の資産は推定370億ポンド(約7兆4500億円)で英国で最も裕福とされる。


 プラカシュ・ヒンドゥジア(Prakash Hinduja)被告(78)と妻のカマル(Kamal Hinduja)被告(75)は禁錮4年6月、息子のアジャイ(Ajay Hinduja)被告(56)とその妻のナムラタ(Namrata Hinduja)被告(50)は禁錮4年を言い渡された。


 判事は一家に対し、移民である従業員の弱い立場に付け込み、わずかな給料しか支払わずに搾取したと判断。月給約325スイス・フラン(約5万8000円)は相場の1割程度だと述べた。




 さらに、「従業員は教育をほぼ、あるいは一切受けておらず、自分たちの権利についてはまったく知らなかった」とし、一家は「世間知らずな従業員を搾取」したと指摘。「被告らの動機は利己的」で「強欲さ」に突き動かされていたと主張した。


 一方で、従業員らは自らの意思でスイスに渡航していたため、より重い人身売買の罪では一家に無罪を言い渡した。


 被告4人は出廷しなかったが、弁護人によれば、控訴する意向を示している。

【翻訳編集】AFPBB News

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