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フェルプス氏らがWADAの改革訴え 中国競泳の薬物スキャンダルで

AFPBB News / 2024年6月26日 12時33分

米下院の調査・監視小委員会の公聴会に出席し、証言を行う元競泳選手のマイケル・フェルプス氏(2024年6月25日撮影)。(c)Jim WATSON/ AFP

【AFP=時事】中国の競泳選手23人が、禁止薬物に陽性反応を示しながらも東京五輪の出場を認められていた問題で、元競泳のスター選手であるマイケル・フェルプス(Michael Phelps)氏や現役のアリソン・シュミット(Allison Schmitt)選手らが25日、米連邦議会の公聴会で証言を行い、世界反ドーピング機関(WADA)の改革を訴えた。


 2021年の東京五輪前の検査で中国の競泳選手23人がトリメタジジン(Trimetazidine)に陽性反応を示したものの、WADAは食品汚染が原因だったとする中国側の説明を受け入れて処分を科さなかった。


 五輪5大会に出場して史上最多23個の金メダルを獲得しているフェルプス氏は、議会の調査・監視小委員会の公聴会にシュミット選手、米国反ドーピング機関(USADA)のトラビス・タイガート(Travis Tygart)最高経営責任者(CEO)とともに出席し、現状をロシアの組織的なドーピング絡みで前回公聴会に出席した2017年と比較した。




 前回もWADAの改革を呼びかけていたフェルプス氏は、「私にとってWADAを改革する試みがすべて失敗したのは明らかであり、国際スポーツの品位や公平な大会を戦う選手の権利を繰り返し傷つけている、深く根を張った体系的な問題が存在している」と話し、「議会には、WADAへの大きな影響力を行使してWADAを独立した効果的な組織にしてもらいたい。WADAがまたしても国際スポーツの圧力に屈し、選手を犠牲に便宜を図ったことは偶然ではない」と述べた。


 シュミット選手は、東京五輪では女子4×200メートルリレーの一員として、中国に次ぐ銀メダルを獲得した。しかしこのレースは、トリメタジジンで陽性となった選手が出場していた5種目の一つとされている。


 シュミット選手は「われわれは彼女たちの泳ぎに敬意を払い、負けを受け入れた」とした上で、「しかし今、中国のリレーメンバーに処分を受けなかった選手が入っていることが分かり、疑いとともにレースを振り返っている」と発言した。


「米国の選手を代表してお願いしたい。WADAと世界の反ドーピングシステムに責任を持たせてほしい。私たちの勝ちなら、私たちが勝ち取ったものだからということにしてほしい。私たちの負けなら、公平な大会だったからだということにしてほしい」

【翻訳編集】AFPBB News

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