ヒズボラとの衝突で「地域戦争」に 米国防長官、イスラエルに警告

米ワシントンでイスラエルのヨアブ・ガラント国防相を迎えたロイド・オースティン国防長官（右、2024年6月25日撮影）。(c)SAUL LOEB / AFP

【AFP＝時事】米国のロイド・オースティン（Lloyd Austin）国防長官は25日、国防総省でイスラエルのヨアブ・ガラント（Yoav Gallant）国防相と会談し、同国軍とレバノンのイスラム教シーア派（Shiite）組織ヒズボラ（Hezbollah）との本格衝突への懸念が高まる中、戦闘が激化すれば「地域戦争」に発展する恐れがあると警告した。


　オースティン氏は、「イスラエル、ヒズボラ間に新たな戦争が勃発（ぼっぱつ）すれば地域戦争へと直ちに発展しかねない。そうなれば中東に恐ろしい結果をもたらす」とし、外交努力で紛争への発展を防ぐことが最も望ましいと述べた。


　ガラント氏は会談冒頭に、「われわれは（ヒズボラとの）合意達成に向け一丸となって努力しているが、あらゆる可能性を想定した準備についても議論しておく必要がある」と語った。

　一方、ドイツのアナレーナ・ベーアボック（Annalena Baerbock）外相も訪問先のレバノン・ベイルートで、「誤算」がイスラエル、ヒズボラ間の全面戦争につながる恐れもあるとして、双方に「最大限の自制」を呼び掛けた。


　イスラエル軍は先週、レバノンでの攻撃計画が「承認された」としていた。

【翻訳編集】AFPBB News