コロンビア麻薬密輸団の半潜水艇、発見され積み荷ごと自沈 スペイン沖

スペイン沖でコロンビアの麻薬密輸団が自沈させた半潜水艇と、ライフジャケットを着てその上に立つ乗組員ら。スペイン当局提供の動画より（2024年6月25日撮影）。(c)AFP PHOTO / Spain's Guardia Civil, Customs and Police authority

【AFP＝時事】スペイン沖で税関当局に見つかった南米コロンビアの麻薬密輸団が、使用していた半潜水艇を積み荷ごと自沈させた。治安警察（Guardia Civil）、税関当局、警察が同日、合同で発表した。


　スペインの税関当局は23日、南部の沖合約500キロの地点で不審船を発見。


　全長20メートルの半潜水艇であることが分かったが、近づくと、乗組員は「半潜水艇を浮上させず、底にあるバルブを開けた」という。半潜水艇は数分で浸水し、積み荷と共に海底に沈んだ。


　コロンビア人の乗組員4人は救助され、その後逮捕された。


　スペインは中南米とのつながりが深く、モロッコにも近いことから、欧州に入る麻薬の主要な入口の一つとなっている。


　麻薬密売組織はさまざまな工夫を凝らして新たな密輸方法を考案しており、最近では半潜水艇の使用が増えている。

【翻訳編集】AFPBB News