1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

バイデン氏、トランプ氏との舌戦で苦戦 米大統領選第1回討論会

AFPBB News / 2024年6月28日 16時1分

米ジョージア州アトランタで行われた第1回米大統領選候補討論会に臨むジョー・バイデン大統領(右)とドナルド・トランプ前大統領(2024年6月27日撮影)。(c)ANDREW CABALLERO-REYNOLDS / AFP

【AFP=時事】11月に行われる米大統領選の第1回目のテレビ討論会が27日に開かれ、民主党の現職ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領(81)と共和党のドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領(78)が、侮辱や中傷を交えた舌戦を繰り広げた。


 バイデン氏は、ホワイトハウス(White House)での2期目に挑む上で年齢が障壁となるのではないかとの疑念を払しょくしようと奮闘した様子だった。しかしトランプ氏に経済政策と外交は失敗だと非難され、反撃しようとした際、声がかすれたり、口を開けたまま言葉に詰まったりするなど、弁舌が鈍る場面があった。


 世論調査の支持率は同程度か、トランプ氏がリードしており、討論会は民主党内に新たな懸念を呼び起こす結果となった。




 米大統領選史上初の現役と経験者による討論会は、互いを史上最悪の大統領だとののしる非難の応酬となった。


 ジョージア州アトランタ(Atlanta)にあるCNNテレビのスタジオで、2人は演壇に向かう際に握手をしなかった。


 風邪気味と言われたバイデン氏は、トランプ氏が現在進行中の不倫口止め料をめぐる裁判によって、大統領経験者初の重罪犯となる可能性を視聴者に注目させようとした。だが、「あなたのモラルは野良猫並みだ」という一言は、いかにもリハーサルを重ねたことが透けて見えるせりふだった。


 一方、リアリティーショーの司会者として名を挙げ、数々の支持者集会をこなしているトランプ氏は、大声でバイデン政権に対する苦言を並べ立てた。


 さらにトランプ氏はバイデン氏の話し方についても「さっき、最後に何と言っていたのか全く分からなかった。自分でも分からなかったんじゃないか」と攻撃した。


 こうした展開を受け、CNNの生インタビューを受けたカマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領はダメージコントロールに入り、「確かに出だしは本調子でなかったが、最後は力強く終わった」と語った。


 一方、バイデン政権下でホワイトハウスの広報部長を務めたことのあるケイト・ベディングフィールド(Kate Bedingfield)氏はCNNに対し、大統領にとっては「非常に残念な」夜となったが「仕方がないと思う」と語った。




■バイデン氏の支持者は「懸念」


 CNNの世論調査によると、討論会を視聴した人の67%がトランプ氏の勝利と考えていた。


 民主党は8月の党大会でバイデン氏を正式な候補として指名する。バイデン氏自身が辞退しない限り、大統領選へ向けて軌道修正する方法はほぼない。


 米プリンストン大学(Princeton University)の歴史学者ジュリアン・ゼリザー(Julian Zelizer)氏は、バイデン氏の支持者は「非常に懸念している」とし、今回の討論会でバイデン氏は「自らに付きまとう世間一般の見方をさらに固めてしまうような結果を残した」と述べた。


 サンフランシスコで開かれた討論会観戦会に参加していた支持者の一人は、バイデン氏に投票すると言う。しかし、「彼の言うことは一言も理解できない。悲しくないですか?」とAFPに語った。

【翻訳編集】AFPBB News

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください