ツール・ド・フランス開幕 バルデが第1ステージ制す

自転車ロードレース、ツール・ド・フランス、第1ステージ（フィレンツェ～リミニ、206キロメートル）。ステージ優勝を喜ぶチームDSM・フィルメニッヒ・ポストNLのロマン・バルデ（右）とチームメートのフランク・ファンデンブルーク（2024年6月29日撮影）。(c)Thomas SAMSON / AFP

【AFP＝時事】ツール・ド・フランス（2024 Tour de France）は29日、第1ステージ（フィレンツェ～リミニ、206キロメートル）が行われ、チームDSM・フィルメニッヒ・ポストNL（Team DSM Firmenich PostNL）のロマン・バルデ（Romain Bardet）がステージ優勝を飾った。


　バルデは、チームメートで序盤に逃げに打って出ていたフランク・ファンデンブルーク（Frank Van Den Broek、オランダ）に終盤で追いつくと、最後は追い上げる後続集団を振り切って自身4度目のステージ制覇を飾った。バルデが総合首位のマイヨ・ジョーヌ（イエロージャージー）を手にしたのはこれが初めてとなった。

　開幕から第4ステージまでがイタリアで行われる中、タイトルを争う主要ライダーの全員がバルデから5秒遅れでフィニッシュした。


　しかし、バルデは区間優勝のボーナスタイムを手にしたため、優勝候補に挙がっているUTE（UAE TEAM EMIRATES）のタデイ・ポガチャル（Tadej Pogacar、スロベニア）やスダール・クイックステップ（Soudal Quick-Step）のレムコ・エベネプール（Remco Evenepoel、ベルギー）との総合争いでは、15秒の差がついている。


　この日は30度に達した気温が集団を苦しめ、アスタナ・カザフスタン・チーム（Astana Qazaqstan Team）のマーク・カヴェンディッシュ（Mark Cavendish、英国）はバルデから30分以上遅れてのフィニッシュとなった。ペースが上がる中で何度か嘔吐（おうと）していたカヴェンディッシュは、大会最多記録を更新する35回目のステージ優勝に望みをつなぐべく、声援を受けながら全力を尽くしてフィニッシュを迎えた。

【翻訳編集】AFPBB News