韓国カルトから接待、刑務官を懲戒処分へ フィジー

フィジーの首都スバの街並み（2022年12月14日撮影、資料写真）。(c)SAEED KHAN / AFP

【AFP＝時事】南太平洋の島国フィジーの矯正当局は1日、刑務官11人が韓国のカルト「グレースロード教会（Grace Road Church）」の関連企業から食事や食料品を提供されていたとして、懲戒処分とする方針を示した。


　教団のシン・オクジュ（Shin Ok-ju）創設者は、韓国が飢饉（ききん）や災害によって滅びると予言。2014年、数百人の信者と共にフィジーに移住した。教団は同国でまたたく間に政治・経済的影響力を高め、農地を購入したり企業ネットワークを構築したりした。


　しかし、奇妙な儀式に対する苦情が相次ぎ、シン創設者はフィジーにおける暴行、児童虐待、詐欺などの罪で2019年、韓国で収監された。


　矯正当局はこの日、スバ首都圏に拠点を置く教団の関連企業から刑務官やその家族が食事を無償提供されたり、食料品を贈られたりしていたことが調査で判明したとSNSに投稿。そうした行為は倫理規定違反だとし、関与した刑務官を懲戒処分にするとしている。詳細については示していない。

【翻訳編集】AFPBB News