北朝鮮のごみ風船、100便以上に影響 韓国議員

韓国・仁川の水田で確認された、ごみを入れた袋をくくり付けて北朝鮮から飛ばされたとみられる風船（2024年6月10日撮影）。(c)YONHAP / AFP

【AFP＝時事】北朝鮮が韓国に向けて飛ばすごみ袋をぶら下げた風船により、航空便100便以上、乗客1万人以上に影響が出ている。韓国の国会議員が3日、明らかにした。


　韓国の活動家が金正恩（キム・ジョンウン、Kim Jong Un）体制を批判するビラなどを北朝鮮に向けて風船で飛ばしたことへの報復として、北朝鮮はこの数週間、ごみ風船1000個以上を韓国に向けて飛ばしている。


　チョン・ジュノ（Jeong Jun-ho）議員は、国土交通省の新たなデータに言及し、5月下旬以降、北朝鮮から飛来するようになった風船により、民間機115便、乗客1万人以上に影響が出ていると指摘した。


　6月26日には、仁川国際空港（Incheon International Airport）で3時間、全便が離着陸停止を余儀なくされたとしている。

　チョン氏は当局に対し、活動家が北朝鮮にビラ付き風船を飛ばすのを阻止するため、対策を強化するよう求めた。


　韓国憲法裁は2023年、北朝鮮へのビラ散布を禁じる法律は言論の自由を侵害し違憲と判断。当局はこうした活動を容認している。

【翻訳編集】AFPBB News