所得額無申告者のSIMカード21万枚をブロック パキスタン当局、納税促す

パキスタンの首都イスラマバードでSIMカードを売る店（2024年7月4日撮影）。(c)Farooq NAEEM / AFP

【AFP＝時事】パキスタン連邦歳入庁（FBR）は4日、納税を促すため、所得額を申告していない国民のSIMカード21万枚をブロックしたと発表した。


　パキスタンの人口は2億4000万人以上だが、2022年に所得額を申告したのは520万人にとどまった。


　連邦歳入庁は4月にこの命令を承認。通信当局にSIMカード21万枚をブロックするよう命じた。うち6万2000枚はその後ブロックを解除された。


　FBRの広報官は「納税した人のSIMカードのブロックは解除した」と説明。


「自発的に納税する人はいない。われわれは国民に納税させる方法を編み出さなければならない」と続けた。


　通信当局によると、パキスタンに携帯電話事業者は4社あり、加入者数は1億9200万件以上となっている。

【翻訳編集】AFPBB News