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中国競泳の薬物問題 IOCはWADAに「全幅の信頼」

AFPBB News / 2024年7月12日 12時24分

スイス・ローザンヌにある国際オリンピック委員会の本部前に設置された五輪シンボル(2024年3月19日撮影)。(c)Fabrice COFFRINI/ AFP

【AFP=時事】中国の競泳選手23人が2021年東京五輪前のドーピング検査で陽性となりながら五輪出場を認められていた問題で、世界反ドーピング機関(WADA)の対応に誤りはなかったとする調査報告書を受け、国際オリンピック委員会(IOC)は11日、WADAへの「全面的な信頼」を示した。


 IOCは声明で、「この報告書に基づき、IOCはWADAとその指導部への全幅の信頼を再確認している。同機関は近年、システム強化のために多くのイニシアチブを実行してきた」と述べ、WADAが利害関係者から無条件の支持を得るべきだとも補足した。


 一方、米国反ドーピング機関(USADA)のトップで、WADAに対して長らく批判的な立場を示しているトラビス・タイガート(Travis Tygart)最高経営責任者(CEO)は、中国競泳選手をめぐる今回の問題で、WADAのウィトルド・バンカ(Witold Banka)会長が隠蔽(いんぺい)工作を主導したと批判している。




 バンカ会長は、9日に出された調査報告書を受けてUSADAらの批判を一蹴。こうした数々の声は「不快な疑念」の一つであり、外部の弁護士が発言内容を調査しているとも付け加えた。


 WADAへ一部資金を提供しているIOCは、この問題に対して冷静さを取り戻すこと、そしてWADAにその職務を一任するよう呼び掛け、「IOCは全ての利害関係者に対し、ドーピングとの闘いにおいてWADAの最高権威を尊重するよう訴える」「この尊重が、世界各国政府と五輪ムーブメントによって設立されたWADAの基盤を形成している。公平な国際競技大会には、この尊重が不可欠である」と述べた。

【翻訳編集】AFPBB News

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