コロンビアサッカー連盟会長逮捕 コパ決勝での混乱で

コロンビアサッカー連盟（FCF）のラモン・ヘスルン会長（2023年4月27日撮影）。(c)Raul ARBOLEDA / AFP

【AFP＝時事】14日に米マイアミで行われたサッカーコパ・アメリカ（2024 Copa America）決勝のアルゼンチン対コロンビア戦の混乱の中、コロンビアサッカー連盟（FCF）のラモン・ヘスルン（Ramon Jesurun）会長（71）が逮捕されたと、地元警察が15日に明らかにした。


　マイアミ・デイド（Miami-Dade）郡警察の調書によると、ヘスルン会長は試合会場のハードロック・スタジアム（Hard Rock Stadium）において、「警官や職員に暴行」を加えた容疑で拘束された。


　コロンビアの日刊紙ティエンポは、南米サッカー連盟（CONMEBOL）の副会長も務めているヘスルン会長は試合後の表彰式で、息子や他の家族とともにピッチ内に入ることを許されなかったと報じている。この際にヘスルン会長の息子が、入場を拒否した警備員1人と口論。それに同会長も加わり、警察が介入したという。

　当日のスタジアムでは、ゲートに観客が殺到する混乱が発生。人々が地面に押し倒されたり、巨大な空調ダクトを通って会場内に忍び込もうとしたりするなどし、試合開始が1時間20分ほど遅れた。


　警察当局の発表では、この試合では27人が逮捕され、55人がスタジアムから退去させられた。


　大会を主催するCONMEBOLは声明で、連盟が提案した警備手順が使用されなかったと主張し、「悪意のある人々によって引き起こされた暴力行為が、スポーツの素晴らしい祭典になるはずだった決勝を汚してしまったことは遺憾だ」と述べた。


　試合は延長戦の末に、アルゼンチンがラウタロ・マルティネス（Lautaro Martinez）のゴールでコロンビアに1-0で勝利した。

【翻訳編集】AFPBB News