コパVのアルゼンチン選手が差別チャント、フランスが猛反発

サッカーアルゼンチン代表のエンソ・フェルナンデス（2024年7月9日撮影）。(c)EDUARDO MUNOZ / AFP

【AFP＝時事】サッカーのコパ・アメリカ（2024 Copa America）を制したアルゼンチン代表の一部選手が、決勝後のバスで人種差別的な歌を歌ったとして、フランスサッカー連盟（FFF）は16日、国際サッカー連盟（FIFA）に不服申立てを行い、法的措置を講じる意向を示した。


　アルゼンチンは14日の決勝でコロンビアを下し大会を制したが、イングランド・プレミアリーグのチェルシー（Chelsea）に所属するMFエンソ・フェルナンデス（Enzo Jeremias Fernandez）が、試合後のチームバスで問題のチャントを歌う動画をソーシャルメディアに投稿した。


　チャントを歌っていたのはフェルナンデスら一部の選手で、フランスのスター選手のキリアン・エムバペ（Kylian Mbappe）を標的とし、同性愛嫌悪の内容も含まれていた。

　FFFのフィリップ・ディアロ（Philippe Diallo）会長は声明で、「フランス代表選手に対する差別的な発言は容認しがたいものであり、断固として非難する」と述べ、アルゼンチン側とFIFAに直接抗議し、法的措置を取ると発表。フランスのアメリー・ウデアカステラ（Amelie Oudea-Castera）スポーツ相もX（旧ツイッター）でFIFAに対応を求めた。


　アルゼンチンは2022年のW杯カタール大会（2022 World Cup）決勝でフランスを破って優勝したが、18年のW杯ロシア大会（2018 World Cup）ではフランスが決勝トーナメント1回戦でアルゼンチンを下して大会を制しており、両チームには強い因縁がある。

【翻訳編集】AFPBB News