火星に生命の痕跡か NASA探査機が発見
AFPBB News / 2024年7月27日 10時51分
米航空宇宙局(NASA)の火星探査車「パーシビアランス」がジェゼロクレーターで見つけた「チェヤバ・フォールズ」と名付けられた岩石。NASAジェット推進研究所提供(2024年7月18日撮影、26日提供)。(c)AFP PHOTO / NASA/JPL-Caltech/MSSS
【AFP=時事】米航空宇宙局(NASA)は25日、火星探査車「パーシビアランス(Perseverance)」が、火星にかつて生命が存在していた可能性を示す痕跡を見つけたと発表した。最終確認されれば、地球外生命の存在を初めて裏付ける発見となる。
NASAによると、パーシビアランスは21日、かつて川が流れていたネレトバ渓谷(Neretva Vallis)で、「チェヤバ・フォールズ(Cheyava Falls)」と名付けた岩石に穴を空けて試料を採取。
岩石には白いカルシウムの鉱脈が走っており、これはかつて水が流れていたことをはっきりと示している。
またパーシビアランスに搭載されているSHERLOC(シャーロック)と呼ばれる観測装置で調べたところ、鉱脈の間の赤みがかった部分には、有機化合物が含まれている。
そこにはヒョウの斑点を思わせる、黒い縁に囲まれたオフホワイトの斑点が見られる。これを惑星X線岩石化学装置(PIXL)にかけると、数十億年前に火星の地表に水があった時に生息していた微生物のエネルギー源だった可能性のある化学物質が確認された。
パーシビアランスの科学班メンバー、豪クイーンズランド工科大学のデービッド・フラナリー(David Flannery)准教授(宇宙生物学)は「地球では、岩石のこうした特徴は地表面下に生息していた微生物の痕跡と見なされることが多い」としている。
パーシビアランスに格納された試料は、2030年代に予定されている、NASAと欧州宇宙機関(ESA)の協力ミッション「火星サンプルリターン計画」の一環で地球に持ち帰られ、改めて詳細な分析が行われる予定。
【翻訳編集】AFPBB News
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1銃撃現場で「再び集会を開く」 トランプ氏投稿、時期言及せず
共同通信 / 2024年7月27日 8時4分
-
2黒人生徒を「奴隷オークション」、南ア学校で人種差別的いじめか
AFPBB News / 2024年7月27日 11時7分
-
3パリ五輪開会式の五輪旗の掲揚で〝ミス〟 上下逆に「恥ずかしい瞬間生み出した」
産経ニュース / 2024年7月27日 14時45分
-
4佐渡金山、世界遺産に登録決定 強制労働主張の韓国同意
共同通信 / 2024年7月27日 14時40分
-
5パリ五輪開会式成功も戦争の影落とす イスラエル選手団にブーイング、テロにおびえる市民
産経ニュース / 2024年7月27日 11時29分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください