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ウクライナ軍、前線に「ロボット犬」投入へ

AFPBB News / 2024年8月9日 14時6分

ウクライナ軍が非公開の場所でデモンストレーションを行ったロボット犬「BAD One」とオペレーター(2024年8月7日撮影)。(c)Genya SAVILOV / AFP

【AFP=時事】ウクライナ軍は近い将来、ロボット犬をロシア軍との戦闘の前線に投入し、兵士の代わりに塹壕(ざんごう)の偵察や地雷探知など、危険な任務を任せるようになる可能性がある。


 ウクライナの非公開の場所で行われたデモンストレーションでは、ロボット犬「BAD One」はオペレーターが送信する指示に従い、立ち上がったり、しゃがんだり、走ったり、ジャンプしたりした。


 隠密性と機敏性に優れたロボット犬は、ロシア軍の侵攻を撃退する兵力が不足しているウクライナ軍にとって、前線での貴重な味方となる可能性があると製作者たちは語った。


体高の低いロボット犬は発見されにくい上、敵の塹壕や建物内をサーマルイメージング(熱画像解析技術)で調べることもできる。




 オペレーターはAFPの記者に対し、「偵察任務に就くのはたいてい、非常に高度な訓練を受けた経験豊富な兵士だが、常にリスクにさらされている」「ロボット犬は兵士のリスクを軽減し、作戦遂行能力を向上させる。それが、ロボット犬の主な役割だ」と説明した。


 オペレーターは「ユーリ」と名乗り、英国の軍需企業に勤務していると明かした。


 今回のデモンストレーションで使用された「BAD One」は、稼働時間約2時間のバッテリーを搭載している。より高度なモデルの「BAD Two」は、セキュリティー上の理由から公開されなかった。


 このロボット犬は地雷や即席爆発装置(IED)の検知に役立つだけでなく、戦場の危険地帯に最大7キロ分の弾薬や医薬品を運ぶこともできる。


 またロボット犬がロシアの手に落ちた場合、緊急スイッチを使って全データを消去することができるという。

【翻訳編集】AFPBB News

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