イスラエル首相、国防相と衝突 人質解放交渉めぐり
AFPBB News / 2024年8月13日 13時44分
【AFP=時事】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相とヨアブ・ガラント(Yoav Gallant)国防相は12日、イスラム組織ハマス(Hamas)との停戦と人質解放に向けた交渉の停滞をめぐり、互いを批判した。
公共放送KANを含むイスラエルメディアが報じたところによると、ガラント氏は12日、議会委員会での非公開会合で、「人質解放交渉が停滞している原因はイスラエルにもある」と主張した。
KANによると、ガラント氏は、レバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)との戦闘とパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での紛争を終わらせる停戦合意と、紛争のエスカレーションというイスラエルが直面している二つの選択肢について議論。
「私と国防省が支持するのは前者(停戦合意)だ」として、『完全勝利』などというナンセンス」な話ではないと述べた。「完全勝利」するという表現はネタニヤフ氏が多用している。
ガラント氏の発言がメディアにリークされてから数時間後、ネタニヤフ氏は首相府を通じて声明を発表し、ガラント氏が人質解放合意を危険にさらしていると批判した。
「ガラント氏は反イスラエル的な見解を採り、人質解放合意が結ばれる可能性を損ねている」と述べ、ハマスの政治的指導者に選出されたヤヒヤ・シンワル(Yahya Sinwar)氏こそが「人質解放合意への唯一の障害だ」と主張。
イスラエルにとって唯一の選択肢は「完全勝利の実現」であり、「ガラント氏を含め、すべての人々に義務付けられている」と結んでいる。
これに対しガラント氏はX(旧ツイッター)への投稿で、会合では「戦争の目的を達成し、戦闘を継続する(自身の)決意を強調した」と釈明。その上で、12日の一件も含め、紛争開始以降、「リークが相次いでいる」と非難した。
【翻訳編集】AFPBB News
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