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出生届提出直後に空爆、生後3日の双子と母親が死亡 ガザ

AFPBB News / 2024年8月15日 20時34分

イスラエルの爆撃によりパレスチナ自治区ガザ地区ハンユニスから立ち上る黒煙。中部デイルアルバラフから撮影(2024年8月11日撮影、資料写真)。(c)Bashar TALEB / AFP

【AFP=時事】イスラエル軍の激しい攻撃が続くパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で、モハメド・アブクムサンさんは、生後3日の双子の出生証明書を受け取った直後、自宅への爆撃で妻と子どもが殺害されたとの連絡を受けた。


 アブクムサンさんが出生証明書を持ったまま泣き崩れる映像はソーシャルメディアで広く拡散された。


「病院で出生証明書を受け取った直後に電話があった」と話すアブクムサンさん。「電話口からは『大丈夫か。今どこにいる』との声が聞こえた。私は病院の入り口にいると答えた。そして自宅が爆撃されたことを知った」と述べた。


 中部デイルアルバラフ(Deir al-Balah)にある集合住宅5階の自宅には、妻と男女の双子、義母がいた。




「家族がアルアクサ殉教者病院(Al-Aqsa Martyrs Hospital)にいると告げられ、自分も病院入り口にいると言った」


「出生証明書を持ったまま病院に入った...そして家族が遺体安置所にいると聞かされた」


 爆撃についての質問にイスラエル軍報道官は「報道されている事案の詳細について、現時点でIDF(イスラエル国防軍)は把握していない」と答えた。


 14日、家も家族も失ったアブクムサンさんは、イスラエルが人道地区に指定した沿岸地域アルマワシ(Al-Mawasi)地区の青いテントの外で、ピンクと黄色の新品のベビー服を畳んでいた。


「出生証明書を取得した日に、子どもたちと妻の死亡証明書を提出しなければならなかった」


 男の子はアセル、女の子はアイサルと名付けられたが、妻が双子の名前を知ることはなかった。


 アブクムサンさんは「祝う間もなかった。服は新品だ。着せてあげることができなかった」と述べ、「見つけるのに3か月かかった」と開封済みのおむつの袋を見せた。開戦以降、ガザ地区では日用品が慢性的に不足している。


 2人が結婚したのは紛争前の昨年7月。薬剤師の妻は妊娠7か月まで各地の病院でボランティアを続けたという。


「なぜ妻が殺されたのか知りたい。なぜ標的にされたのか知りたい。安全であるべき家の中で」とアブクムサンさん。


「爆撃について事前に警告はなかった。私は軍事行動とは無関係だ。私たちは民間人だ」と訴えた。

【翻訳編集】AFPBB News

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