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中国機の領空侵犯「主権の重大な侵害」 林官房長官

AFPBB News / 2024年8月27日 13時3分

日本の領空を侵犯したとされる中国軍のY9情報収集機。防衛省統合幕僚監部提供(2024年8月26日撮影・公開)。(c)AFP PHOTO / JAPAN'S MINISTRY OF DEFENSE

【AFP=時事】林芳正(Yoshimasa Hayashi)官房長官は27日の記者会見で、中国軍機による領空侵犯が前日初めて確認されたことについて、日本の主権の「重大な侵害」だと非難した。


 防衛省は、中国軍のY9情報収集機1機が26日午前11時29分から2分間、長崎県男女群島(Danjo Islands)沖の上空を領空侵犯したため、戦闘機を緊急発進させて対応したと発表した。


 林氏は、中国軍機による領空侵犯は「わが国の主権の重大な侵害であるだけでなく、安全を脅かすものであり、全く受け入れられない」と主張。


 対領空侵犯措置の導入以降、中国軍機による領空侵犯の確認および公表は初めてだとした上で、「中国軍機の行動の意図、目的について確たることをお答えすることは差し控える」としつつ、「近年、中国によるわが国周辺における軍事活動はますます拡大、活発化の傾向にある」と指摘。「政府としては、中国の軍事動向に対し、引き続き強い関心を持って注視するとともに、警戒監視および対領空侵犯措置に万全を期していきたい」と述べた。




 外務省によると、岡野正敬(Masataka Okano)事務次官は26日夜、在京中国大使館臨時代理大使を呼び出し、「極めて厳重に抗議」するとともに、再発防止を要請した。これに対し大使は、本国に報告すると回答したという。


 領空侵犯から24時間たった時点でも、中国政府から公式声明は発表されていない。


 東京大学(University of Tokyo)のヘン・イクァン(Yee Kuang Heng)教授はY9機の目的について、「日本の防空網を調査し、レーダー信号や探知範囲などの電子情報を収集していた可能性が高い」との見方を示した。

【翻訳編集】AFPBB News

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