インド研修医暴行殺人、抗議デモが対立政党支持者間の衝突に

研修医の性的暴行殺人事件をめぐり、州知事の辞任を求めるデモ隊（奥）と対峙する警官隊（手前）。インド・コルカタで（2024年8月27日撮影）。(c) Dibyangshu SARKAR / AFP

【AFP＝時事】インド東部・西ベンガル（West Bengal）州の州都コルカタ（旧カルカッタ）で27日、研修医に対する性的暴行殺人事件に抗議する大規模なデモが、対立政党の支持者同士による乱闘に発展した。


　今月9日、コルカタの公立病院で女性研修医（31）が血まみれの遺体となって発見された事件を受け、インド全土で医師らによるストライキや市民による抗議デモが起きた。特に事件が起きた病院のあるコルカタでは、デモが繰り返し行われている。


　ところがデモは徐々に、州与党である「全インド草の根会議派（AITMC）」と、同州では野党となるインド人民党（BJP）の支持者による衝突に発展。BJP支持者がAITMCのマムタ・バナジー（Mamata Banerjee）州首相の辞任を要求すると、27日には警官隊が衝突を鎮圧するために催涙ガスや放水砲を使用し、少なくとも245人が逮捕された。

　翌28日朝には、BJPの支持者がコルカタ市内にバリケードを設置し、道路や鉄道線路の封鎖を開始。警察は市内および隣接する地区で、対立する労働者間の衝突を報告した。


　他方で医師らは28日、殺害された研修医の追悼集会を予定している。

【翻訳編集】AFPBB News