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ノルウェー王女、自称シャーマンと31日に挙式

AFPBB News / 2024年8月30日 16時7分

マッタ・ルイーセ王女(左)とデュレク・ベレット氏。ノルウェー・オスロで(2022年6月16日撮影)。(c)Lise Aserud / NTB / AFP

【AFP=時事】ノルウェーのマッタ・ルイーセ王女(Princess Martha Louise、52)が31日、シャーマンを自称する米国人男性デュレク・ベレット(Durek Verrett)氏(49)と結婚式を挙げる。代替医療の信奉者同士の結婚に、ノルウェー国民は眉をひそめている。


 結婚式は、ノルウェー西部のフィヨルドにある風光明媚(めいび)な村、ガイランゲル(Geiranger)の丘の上に立つホテルで執り行われる。


 祝賀行事は29日のパーティーで始まり、スウェーデンのビクトリア皇太子(Crown Princess Victoria)夫妻ら350人以上の招待客が出席した。


 ベレット氏よると、二人はすでに結婚の誓いを交わしており、31日の結婚式はそれを更新するものになるという。




 マッタ・ルイーセ王女は、ハラルド国王(King Harald)とソニア王妃(Queen Sonja)の長女。王位継承順位は、弟のホーコン皇太子(Crown Prince Haakon)とその子ども2人に次ぐ第4位。離婚歴があり、前夫との間に3人の娘がいる。自分には霊能力があり、天使と会話できると主張。この「才能」を活用し、著書や講演で利益を得ている。


 王女は、メディアに魔女狩りの標的にされていると主張している。


 だが、批判のほとんどはベレット氏に向けられたもので、メディアは同氏を「ペテン師」「偽医者」と呼んでいる。


 米カリフォルニア州出身のベレット氏は「シャーマンの家系の6代目」を自称。著書の一つで、がんは選択の問題だと主張。女性の膣に過去の性的パートナーが残した「刻印」を取り除くためのエクササイズを推奨している。


 ウェブサイトでは「魂の最適化ツール」だとするメダルを222ドル(約3万2000円)で販売。このメダルは、自身が新型コロナウイルスに感染した際の回復に役立ったと主張している。


 自身の前世は古代エジプトのファラオ(王)で、マッタ・ルイーセ王女はその妻だったとも主張。グウィネス・パルトロー(Gwyneth Paltrow)さんやアントニオ・バンデラス(Antonio Banderas)さんら、米ハリウッド(Hollywood)のスター俳優からも崇拝されている。


 ベレット氏は自分の信仰が一部の人に不安を感じさせるかもしれないことを認める一方、英国のヘンリー王子(Prince Harry)と結婚したアフリカ系米国人のメーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)と同様、自身は人種差別の被害者だと主張している。

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