ハミルトン移籍のメルセデス、18歳アントネッリを来季起用

24F1第16戦イタリアGPのパドックに姿を見せたF2ドライバーのアンドレア・キミ・アントネッリ（2024年8月29日撮影）。(c)Gabriel BOUYS/ AFP

【AFP＝時事】フォーミュラワン（F1、F1世界選手権）に参戦するメルセデスAMG（Mercedes AMG）は31日、イタリア出身のアンドレア・キミ・アントネッリ（Andrea Kimi Antonelli）を移籍するルイス・ハミルトン（Lewis Hamilton）に代わって来季から起用すると発表した。


　前週に18歳の誕生日を迎えたばかりのアントネッリは、ジョージ・ラッセル（George Russell）とタッグを組み、総合優勝7回を飾っているF1の象徴ハミルトンの後任という「不可能」なタスクに臨む。


　アントネッリは報道陣に対して「彼はF1の偉大なドライバー。キャリアを通じて非常に多くのことを成し遂げてきた」と話し、「だから自分のことを彼の代わりだとは思いたくない。メルセデスが2025年に起用する次のドライバーというだけだ」と続けた。

　アントネッリは2022年にイタリアとドイツのフォーミュラ4（F4、FIA F4選手権）を制し、2023年にフォーミュラ・リージョナル（Formula Regional）の中東と欧州のシリーズで優勝すると、フォーミュラ3（F3、FIA F3選手権）を飛ばして今季からフォーミュラ2（F2、FIA F2選手権）に参戦する輝かしいキャリアを送ってきた。プレマ・レーシング（Prema Racing）から参戦するF2では、ここまで2勝で現在7位につけている。


　30日にはF1第16戦イタリアGP（Italian Grand Prix 2024）のフリー走行でラッセルのマシンに乗り、初めてF1カーを公式に運転したが派手にクラッシュしていた。


　トト・ヴォルフ（Toto Wolff）チーム代表は、ハミルトンからフェラーリ（Ferrari）に移籍することを聞いた5分後にはアントネッリの抜てきを決めたと話しているが、代表もチームもアントネッリの契約期間は明らかにしていない。

【翻訳編集】AFPBB News