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「ロシアのスパイ」イルカ死ぬ ノルウェー

AFPBB News / 2024年9月2日 11時47分

ノルウェー北部沿岸で発見された、ハーネスが取り付けられたシロイルカ(ベルーガ)。ノルウェー漁業総局提供(2019年4月26日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / Norwegian Directorate of Fisheries / JORGEN REE WIIG

【AFP=時事】かつてハーネスを付けた状態で発見され、ロシアによってスパイとして訓練されたのではないかとみられていたシロイルカ(ベルーガ)の死体がこのほど、ノルウェーで見つかった。NGOが発表した。


 このシロイルカは、ノルウェー語の「hval(クジラ)」と、ロシアから来たとされることを掛け、「バルジーミル(Hvaldimir)」とロシア風の愛称で呼ばれていた。


 バルジーミルの死体は、動きを追跡していたNGO「マリーン・マインド(Marine Min)」が8月31日、南西部リサフィカ(Risavika)の沿岸で発見した。


 同団体の創設者は1日、AFPに「きのう、いつも通りバルジーミルを探していたところ、死んでいるのを見つけた」と話した。死体発見の24時間強前には、生存を確認していたという。




 死因は不明で、初期検査では目立った外傷はなかった。死体は回収・保管されており、今後、死因を特定するために専門家による解剖が行われるという。


 シロイルカの寿命は40〜60歳。バルジーミルは推定14〜15歳と、比較的若い個体だった。


 バルジーミルは2019年、ノルウェー最北端のフィンマルク(Finnmark)県の沿岸で最初に目撃された。カメラ搭載用とみられるパーツが付いたハーネスを巻き付けた状態だった。


 海洋生物学者らがハーネスを外したところ、プラスチックの留め具には「(ロシアの)サンクトペテルブルク(St. Petersburg)備品」と書かれていた。


 ノルウェー当局は、バルジーミルが飼育施設から逃げ出した可能性があるとし、人間になれていることからロシア海軍に訓練されていたのではないかとみていた。


 ロシア政府はこれまで、バルジーミルの「スパイ」疑惑について公式見解を出していない。

【翻訳編集】AFPBB News

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