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ハリス陣営の大きな鍵となるか、黒人女子学生社交クラブ

AFPBB News / 2024年9月2日 18時3分

米ジョージア州の高校を訪れた民主党の大統領候補カマラ・ハリス氏(中央)と副大統領候補のティム・ウォルズ氏(中央後列、2024年8月28日撮影)。(c) SAUL LOEB / AFP

【AFP=時事】米大統領選で共和党候補・ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領と対決する民主党候補・カマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領にとって、最大の効果をもたらすのは約40年前、大学時代に所属していた黒人女子学生の社交クラブかもしれない。


 米国の大学には、通常は同性の学生同士による会員制のグループが数多くあり、それぞれフラタニティ(男子学生社交クラブ)、ソロリティ(女子学生社交クラブ)と呼ばれる。各社交クラブの名称は、ギリシャ文字の組み合わせで表される。


 ハリス氏は伝統的に黒人女子学生が集ってきた社交クラブ「アルファ・カッパ・アルファ(Alpha Kappa Alpha、AKA)」に所属していた。これは全米の36万人の女性と直接つながるネットワークを持つことを意味する。




 先ごろ行われた民主党全国大会に出席した同クラブの会員タニア・バハムさんは、「彼女がこのネットワークに何か求めることがあれば、何であれ、私たちはその推進と実現のために協力するつもりです」と語った。


 女性と黒人を主要な支持層としている民主党も、この動きに注目している。


 社交クラブ自体に党派性はないが、バハムさんのように資金調達や有権者登録に個人的にネットワークを活用しようとする会員は多い。


 ルイジアナ州でソーシャルワーカーとして働くバハムさんは「若者や高齢者が確実に登録し、投票所に行けるようにしたい」と語った。




■既存ネットワークの機動力


 ハリス氏はアフリカ系米国人のための高等教育として設立された「歴史的黒人大学(Historically black colleges and universities、HBCU)」の一つ、首都ワシントンD.C.にあるハワード大学(Howard University)でAKAに加入した。このソロリティは1908年に設立された、米国初の黒人女子学生のための組織だ。


 その後、続々と登場した黒人学生の社交クラブは、人種差別からの避難場所を提供し、また公民権運動の組織拠点としても機能した。


 AKAには現役学生と卒業生の両方の支部があり、単なる学生組織以上の存在となっている。


 AKAの会員は、150万ドル(約2億2000万円)の資金を調達した黒人女性リーダーの連合体「ウィン・ウィズ・ブラックウーメン(Win With Black Women)」のズーム会議に参加した。またAKA元会長のグレンダ・グローバー(Glenda Glover)氏は全米の歴史的黒人大学で、ハリス氏への支持を広げる活動を主導している。

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