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パリ五輪出場のウガンダ選手、恋人に火つけられ死亡

AFPBB News / 2024年9月5日 17時12分

パリ五輪、陸上女子マラソン。顔に氷を当てるウガンダのレベッカ・チェプテゲイ(中央、2024年8月11日撮影)。(c)Kirill KUDRYAVTSEV / AFP

【AFP=時事】(更新)ケニアで交際相手に襲われ、体に火をつけられていた陸上女子長距離のレベッカ・チェプテゲイ(Rebecca Cheptegei、ウガンダ)選手(33)が5日に死亡した。ウガンダ・オリンピック委員会の会長が明かした。


 会長はX(旧ツイッター)への投稿で「われわれの五輪選手のレベッカ・チェプテゲイが、交際相手による残忍な攻撃を受けて亡くなったことを知らされた」「卑劣で不条理な行為により、偉大なアスリートを失う結果になった。彼女のレガシーは今後も残り続ける」とつづった。


 ウガンダの陸上競技連盟もXで、チェプテゲイ選手が「家庭内暴力の犠牲」となり、5日早朝に亡くなったと発表。「連盟として、このような行為を非難し、正義を求める。彼女の魂が安らかに眠りますように」と記した。




 チェプテゲイ選手は先日のパリ五輪に参加したばかりだった。五輪ではマラソン女子に出場し、44位だった。


 治療に当たっていたケニア・エルドレット(Eldoret)市内の病院責任者は3日、チェプテゲイ選手は体の80パーセントにやけどを負ったと明かしていた。同病院の医師は、4日夜にチェプテゲイ選手の「すべての臓器が機能不全になった」と語っている。


 警察によると、チェプテゲイ選手は1日、ケニア西部トランスンゾイア(Trans-Nzoia)の自宅で交際相手の男にガソリンをかけられ、火をつけられた。


 ケニアのメディアによると、チェプテゲイ選手の娘の一人が襲撃の場面を目撃していた。国内日刊紙スタンダードは、娘が「私が母を助けようと走っていると、男に蹴られた」「すぐに助けを求めて叫び、近所の人が水で火を消そうとしたけど、できなかった」と話したと報じている。


 この事件で男も負傷し、体の30パーセントにやけどを負った。


 警察は、チェプテゲイ選手と男は「いさかいが絶えなかった」と話している。


 今回の事件で、再びケニアにおける家庭内暴力の問題に注目が集まっている。ケニア国家統計局が2023年1月に発表した最新のデータによると、ケニアの女性の34パーセントが15歳以降に身体的暴力を経験したとされている。

【翻訳編集】AFPBB News

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