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夫に薬盛られ72人にレイプされた女性、事件発覚で「人生救われた」

AFPBB News / 2024年9月6日 10時34分




■「すべての女性のために証言」


 ジゼルさんはロジェ・アラタ(Roger Arata)裁判長の質問に対し、「(ドミニク被告と)共謀したことも」「寝たふりをしたことも」一度もないと改めて述べた。


 ジゼルさんは裁判を公開で行うことで、事件の全容を明らかにするよう強く求めてきた。


 5日の証言を終えた後、家族は代理人弁護士を通じて、名字を公表しても構わないと表明した。


 ジゼルさんは、悪意を持って薬物を投与して服従させる「ケミカルサブミッション」による性犯罪の危険性に注意を喚起したいと述べた。


「私は知らないうちに薬を盛られたすべての女性のために話している」「自分の人生の主導権を取り戻し、ケミカルサブミッションを非難する。多くの女性は証拠を持っていないが、私には自分の身に起きたことの証拠がある」




 ジゼルさんはドミニク被告に対しては「少なくとも人生で一度くらいは、自分の行動に責任を持ちなさい」「嫌悪感を覚える」と非難した。


 さらに「私は人生の10年を失った」として、心の中は「一面の廃虚」のようだと述べた。


 ジゼルさんは、ドミニク被告との離婚手続きを進めている。




■「虐待」フォルダ


 ドミニク被告は、起訴事実を認めている。事件発覚のきっかけは、同被告がショッピングセンターで女性のスカートの中を盗撮しているところを警備員に取り押さえられたことだった。


 主任捜査官によれば、ドミニク被告は自身の行動をハードディスクの「虐待」フォルダに正確に記録していた。


 レイプは約200回行われたが、ほとんどはドミニク被告によるもので、ネットで募った男によるものは90回超だったとされる。


 レイプは2011年7月~2020年10月、主にアビニョンから33キロほど離れた人口6000人の村マザン(Mazan)にある夫婦の自宅で行われた。


 ジゼルさんによると、自身をレイプした男のうち顔見知りは一人だけで、その男はドミニク被告とサイクリングの話をするために自宅に来たことがあるという。


「時々ベーカリーで会うとあいさつしていた。私をレイプしに来るような人だとは思っていなかった」とジゼルさんは語った。


 被告のほとんどは有罪となった場合、加重レイプ罪で20年以下の禁錮刑を科される。


 被告51人のうち、ドミニク被告を含む18人は勾留されているが、32人は在宅起訴されている。


 1人は今も逃亡中で、欠席裁判となっている。12月20日に結審予定。

【翻訳編集】AFPBB News

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