イタリア、開始13秒で失点もフランスに逆転勝利 NL

サッカーUEFAネーションズリーグ、リーグA・グループ2、フランス対イタリア。勝利を喜ぶイタリアの選手（2024年9月6日撮影）。(c)Franck FIFE / AFP

【AFP＝時事】サッカーUEFAネーションズリーグ（UEFA Nations League 2024-25）は6日、各地で試合が行われ、リーグAのグループ2では、イタリアが開始13秒で失点しながらも3-1でフランスに逆転勝利した。


　フランスは開始直後にイタリアのジョバンニ・ディ・ロレンツォ（Giovanni Di Lorenzo）からボールを奪ったブラッドリー・バルコラ（Bradley Barcola）がそのまま持ち込んでゴールを決め、同国代表選手としての最速得点記録を塗り替えた。これまでの同国最速ゴールは、1978年のW杯アルゼンチン大会（1978 World Cup）でベルナール・ラコンブ（Bernard Lacombe）が同じくイタリア戦で記録していた。

　しかし、ホームのフランスがこの見事な立ち上がりを足掛かりにすることができずにいると、イタリアは30分にフェデリコ・ディマルコ（Federico Dimarco）がサンドロ・トナーリ（Sandro Tonali）とのワンツーからボレーシュートを放ち、同点弾を決めた。51分にはマテオ・レテギ（Mateo Retegui）のクロスにダビデ・フラッテージ（Davide Frattesi）が合わせて逆転ゴールを決めると、74分には途中出場のジャコモ・ラスパドーリ（Giacomo Raspadori）が追加点を挙げた。


　この勝利は、今夏の欧州選手権（UEFA Euro 2024）の決勝トーナメント初戦で敗れて連覇を果たすことができなかったイタリアにとって、大きな励みとなるだろう。


　イタリアのルチアーノ・スパレッティ（Luciano Spalletti）監督は「イタリア人はサッカーを愛しているが、最近はとても悲しんでいる。今夜は良いパフォーマンスがみられてほっとしている」と述べ、「われわれにどれだけの可能性があるのか分かったから、この道を進み続けられる」と続けた。


　フランスは主将のキリアン・エムバペ（Kylian Mbappe）がインパクトを残せず、準決勝まで進出しながらも最高の状態を見つけ出せなかった欧州選手権と同じ状況のままだった。


　同グループのもう1試合ではベルギーが3-1でイスラエルを下し、イタリアと並んでいる。


　ベルギー当局が国内開催するにはリスクが高すぎると判断したためハンガリーで行われた一戦で、ベルギーはケビン・デ・ブルイネ（Kevin de Bruyne）のPKを含む2得点とユーリ・ティーレマンス（Youri Tielemans）のゴールが決まり、失点をティモシー・カスターニュ（Timothy Castagne）のオウンゴールによる1点に抑えた。


　イタリアは次節イスラエルと対戦するが、中東の治安情勢を理由にこの試合もブダペストで行われる。ベルギーは敵地リヨン（Lyon）でフランスと対戦する。

【翻訳編集】AFPBB News